特急利用者、昨季比46・5%増 年末年始の播但線特急、コロナ前の7割回復

2022/01/17 04:00

神戸新聞NEXT

 JR西日本福知山支社は年末年始(12月28日~1月5日)の播但線(兵庫・姫路-寺前)の特急列車利用者数を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の第3波と重なった昨季より46・5%増加し約8300人となったが、2019~20年の69・7%に過ぎず、コロナ禍の影響は依然続いている。 関連ニュース 尼崎JR脱線事故20年 「事故車両公開は意義がある。将来にわたっての課題」長谷川社長一問一答 JR西の社員、7割が尼崎脱線後の入社 長谷川社長「遺族の話を聞き、風化防ぎたい」 尼崎脱線20年、「痛みの痕」消えぬ背中 先頭車両に乗車し背骨骨折、毎日貼る湿布

 今シーズンは大雪の影響で、12月31日の特急は全て運休。帰省期間(12月28~31日)の利用者数は約3300人で、コロナ前の64・3%と、大幅減となった。Uターン期間(1月1~5日)の利用者は約5千人で同73・8%だった。同社は「大雪の影響に加え、感染防止の帰省控えが大きい。利用者数がコロナ前の水準に戻るのは難しいのではないか」とみている。
 智頭急行も同様に、12月31日に特急「スーパーはくと」(京都-鳥取・倉吉)、「スーパーいなば」(岡山-鳥取)の全便で運転を取りやめたが、年末年始の利用者は計2万5978人だった。昨季の9677人から約2・7倍に膨らみ、同社は「緊急事態宣言が解除された秋以降、感染者数が落ち着いていたためだろう」と分析する。
 帰省期間は3・1倍、Uターン期間は2・4倍に上ったが、前々年の同期比はいずれも72%にとどまった。(吉本晃司、勝浦美香)

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