武将3体がイメージキャラに 西播磨の山城復活プロジェクトで誕生
2022/04/14 05:30
山城のイメージキャラクターに決まった3体(西播磨県民局提供)
兵庫県の西播磨県民局や管内市町などが取り組む「山城復活プロジェクト」で、ゆかりの武将たちをイメージしたキャラクター3体のデザインが決まった。公募の中から選ばれた6作品が原案となり、それぞれ異なる個性を持つ3体が誕生。西播磨総合庁舎で表彰式が行われ、6作品の作者らが賞状を受け取った。(勝浦美香)
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キャラクター案の公募では、管内の県立高校を中心に計155案が集まり、関係者らでつくる選考委員会が最優秀賞1点とアイデア賞5点を選んだ。
最優秀賞は、3月に龍野北高校総合デザイン科を卒業した釣(つり)萌華さん(18)の案が選ばれ、完成したキャラクターの1体に採用された。龍野城をイメージした武将で、石垣をかたどったかぶとが特徴。釣さんは「自然豊かなお城なので、桜や緑の衣装で表現した」と話す。
もう2体は、篠ノ丸城跡(同県宍粟市)のモミジや、麓で製造される日本酒をかわいらしく表現。同科を卒業した宗接(むねつぐ)柚子さん(宍粟市)のデザインと、「山陰の麒麟児(きりんじ)」と呼ばれた武将・山中鹿之介を題材にした同科の久谷萌依さんの案がベースとなった。
アイデア賞は2人の他に、小学5年の宮崎帆乃香さん(宍粟市)▽宮川さやかさん(長野県)▽川本有希子さん(兵庫県加古川市)-が受賞した。
キャラクターの名前はまだ決まっていないが、LINE(ライン)のスタンプや、グッズなどの製作に活用される予定。県民局の担当者は「SNS(交流サイト)などで気軽に拡散して」と呼び掛けている。