国内最大級の群生地 宍粟・ちくさ高原でクリンソウ見頃 15ヘクタールに40万株
2022/05/29 05:30
木漏れ日が差し込む谷筋で花を咲かせるクリンソウ=宍粟市千種町西河内
山あいの湿地などに育つ「クリンソウ」が、国内最大級の群生地として知られる兵庫県宍粟市千種町のちくさ高原で見頃を迎えている。地元住民らによる保護活動が進められ、約15ヘクタールに点在する推計40万株が紅紫色の花を咲かせている。
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県の2020年版レッドデータブックでは絶滅の危険が増大しているBランクに指定される、サクラソウ科の多年草。高さ40~80センチの茎に、仏塔の先端にある「九輪」に似た直径2センチほどの多数の花をつける。
同高原では「クリンソウを守る会」が12年から、園内に約2・5キロの遊歩道を造るなど観光地としても整備されている。
見頃は6月上旬まで。ちくさええとこセンターTEL0790・71・0230
(大山伸一郎)