毎週水曜は午後6時に「全職員のパソコン強制終了」 福崎町、長時間労働防止で導入

2022/09/06 05:30

福崎町役場=兵庫県福崎町南田原

 兵庫県福崎町は、働き方改革で長時間労働を抑制しようと、毎週水曜の午後6時にパソコンを強制終了する取り組みを始めた。幹部職員らに続き、7日から全職員に広げる。同町によると、県内では養父市が同様の取り組みを導入しているという。 関連ニュース 「残業させない!」定時でパソコン強制終了 養父市が新たなシステム導入 人気洋菓子店「エス コヤマ」を従業員が提訴 月に残業342時間、未払い賃金など求め 神戸地裁 小中高校、夜は留守電に 働き方は変わった? 導入していない学校も、地域で運用に差

 福崎町の就業時間は午前8時半~午後5時15分。本庁舎、教育委員会、保健センターに勤務する職員140人を対象とした調査では、2021年度に計2万2千時間の残業時間があった。単純計算では1人当たり月13時間になる。
 同町は以前から毎週水曜が定時退庁の日となっているが徹底されず、職員の業務改善提案を検討する「業務カイゼンプロジェクトチーム」の呼びかけで強制終了を行うことになった。
 副課長以上の幹部職員は7月から、課長補佐、係長は8月から、一般職員は9月7日から実施。強制終了の30分前になるとデータ保存などを促す警告がパソコン画面に表示され、午後6時に自動的にパソコンが終了する。事前に所属長に申請すれば水曜日でも残業でき、災害などの緊急時には強制終了しないなどの対応をする。
 総務課の担当者は「職員のワーク・ライフ・バランスや健康管理のため、意識改革を進めていきたい」としている。(吉本晃司)

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