神河の名勝「太田の滝」視界スッキリ復活! 地元の男性が周辺整備、山道に案内板も設置へ
2022/10/25 11:00
木々を伐採して見えるようになった太田の滝と藤原道広さん=神河町南小田
兵庫県神河町南小田の山中にある「太田の滝」周辺を地元の藤原道広さん(70)が整備している。視界を遮る木を伐採して豪快に流れ落ちる水が見えるようにし、山道に案内板の設置を予定する。紅葉の季節を迎え、藤原さんは「地域の名所を地元の人にも観光客にも知ってほしい」と話す。
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太田の滝は神河町の峰山高原東部にあり、落差は58メートル。羽柴秀吉の播磨攻めで敗れた赤松一族の家臣、太田源内が身を投げたことから「太田の滝」と呼ばれるようになったという。
南小田の区長(自治会長)を務める藤原さんは「子どもの頃、下流の集落から川をさかのぼり、滝近くまでアマゴなどを捕りに行った」という。だが最近、木が生い茂って遊歩道から滝が見えなくなっていた。
南小田の集落から車と徒歩で約1時間かかるため、地元でも行かない人が増えたという。藤原さんは今春から滝を見えなくしていた木々を業者に頼んで伐採。滝への道は1人が通れるほどの細い遊歩道だが、迷わないよう案内板を設ける。
藤原さんは「紅葉は10月下旬ごろまで見頃。滝を訪れてきれいな風景を楽しんで」と呼びかける。太田の滝へのルートは神河町観光協会TEL0790・34・1001
(吉本晃司)