<播磨びと>歌手、イベント企画・増田みどりさん(63) 歌でお客さんを元気に
2022/11/07 05:30
増田みどりさん=姫路市
カラオケ喫茶を切り盛りする傍ら、これまでにCDを3枚出した歌手だ。イベント企画会社も設立し、兵庫県内外から演歌歌手を姫路に招いて「ふれあいキャンペーンライブ」を毎年開いている。
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「歌や華やかなことが好き。歌の力で人を元気づけたい」と語る。姫路の繁華街、魚町でスナックやラウンジ、播州赤穂駅前で回転ずし店を経営した後、18年前に自宅併設の割烹(かっぽう)を開店した。日課は営業開始前、近所のカラオケ喫茶でのモーニング。朝食のついでに大月みやこさん、川中美幸さんらの曲を歌っていたところ、美声が評判を呼び、作詞作曲家から誘われデビューが決まったという。
10年前のデビュー曲のタイトルは「夢前橋」。近くに架かる実在の橋の名を冠し、夫婦愛を歌った。譜読みや発声を改めて勉強し、2作目からは「大空蘭」のペンネームで作詞も手がけるように。病気で亡くなった友人への思いなど、自身の体験を基に率直につづった言葉が好評だという。
数年に1枚程度のペースで順調にCDを発売してきたところを新型コロナウイルス禍が襲った。デビューと同時に割烹から業態変更したカラオケ喫茶は長らく休業。再開後も客足は戻らない。6年前から続ける「ふれあい-」の観客数も目に見えて減った。
それでも「お客さんに歌を、歌手に出演機会を与えたい」と、昨年、一昨年も中止しなかった。「人のためにできることがあれば積極的に動く、『恩贈り』の人生にしたい」と話す。(上杉順子)