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 参院選で結党以来の大敗を喫した民主党。兵庫選挙区でも15年間守ってきた議席を失い、比例得票はピーク時のわずか2割にまで落ち込んだ。有権者はなぜ、民主党に厳しい目を向けるのか。退潮傾向に歯止めはかけられるのか。兵庫県内の支持者らに聞いた。

 「政権時代に迷走した上、野党としても『反自民』の存在感が示せなかった」。篠山市の党員で農業を営む男性(76)は、今回の大敗をそう分析する。

 民主政権時代に導入された農家への戸別所得補償制度で収入は増えた。だが、環太平洋連携協定(TPP)への対応や、自民、公明と合意した消費増税などには疑問を持った。「党内で意見がまとまらず、目指すべき社会を示せていない。反TPP、改憲阻止など明確な対決軸を打ち出すべき」と訴える。

 安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」が争点となった選挙戦。民主は「賃金は上がらない」と攻撃したが、働く現場には響かなかった。

 党最大の支持母体「連合」傘下で、東播地域の総合重機メーカー大手の労組役員(49)=姫路市=は「アベノミクスへの批判ばかりで、対案がなかった。維新など他の野党との違いが見えず、なぜ民主なのか説明しにくかった」と振り返る。

 民主の躍進を支えてきた無党派層の離反も著しい。参院選で神戸新聞社が行った出口調査では、無党派層のうち比例で民主に投票した人は1割だけ。宝塚市の女性会社員(32)も今回、自民候補に投じた。「自民政権で、株価が上がるなど社会の雰囲気がよくなった。やっぱり民主に政権を任せられないという印象が強くなった」

 民主の宝塚市議北野聡子さん(60)は民主の地方組織の弱さを指摘。「非正規雇用など労働環境は厳しく、社会の不満はなくなっていない。自民に対抗するリベラル勢力の結集を目指す」と草の根からの再起を誓った。

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【県内比例最盛期の2割】

 改選44議席だった民主党は今回、過去最低の17議席に激減。改選数2の議席を自民と分け合ってきた兵庫選挙区でも、現職辻泰弘氏(57)が維新の新人に敗れた。

 兵庫で強い地盤を持っていた旧社会党などの勢力も取り込んで発足した民主。1998年結党直後の参院選では、比例で県内トップの54万票(得票率23%)を得た。

 “郵政選挙”で自民党が圧勝した2005年衆院選でも、県内比例は89万票(得票率30%)を維持し、07年参院選では100万票を突破。得票率も40%を超え、09年には128万票で政権交代につながった。

 しかし、政権批判の逆風にさらされ、野党に転落した昨年12月の衆院選では得票が激減した。今回の参院選でも退潮に歯止めはかからず、県内比例は29万票と過去最低。09年の約2割に沈んだ。

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