兵庫県議選のニュース
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【「議員の品位」厳しい視線 】

 必要ない     32人

 必要だが、定数や報酬などを減らすべき  258人

 必要だが、もっと役割を果たすべき    185人

 現在のままでいい 9人

 その他      12人

 本紙は今月16~20日、インターネットで読者クラブ「ミントクラブ」を対象にアンケートを実施した。この回答の設問は「兵庫県議会に対する思いで最も近いものは」だ。

 「不要」を含め、不満を抱える人が9割超。「議員個々の資質が低い」(姫路市、50代男性)、「テレビに追っかけられる議員はもう結構」(明石市、50代女性)-。理由欄には、昨年6月以降に相次いで発覚した政務活動費(政活費)の不適切支出問題への怒りがいくつも並んだ。

 問題の発端となった野々村竜太郎元県議は、2011~13年度に東京などに345回日帰り出張したとして、計800万円の支出を収支報告書に記載。交通費などの領収書添付や、出張先での活動内容を示す資料は一切なかった。

 支出の不透明さが報じられると、会見で号泣しながら釈明。その後、政活費で食料品を購入したり、国民年金保険料の支払いに充てたりしていたことも判明した。

 今年1月、政活費約220万円をだまし取ったとして詐欺容疑などで兵庫県警に書類送検された野々村氏。任意聴取に、交付された政活費を「ほとんど政務活動に使っていない」と認め、「一度もらった政活費を返したくなかった」と説明したという。

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 「県民の負託を受けた代表として、高い倫理的義務が課せられていることを自覚し、議員としてふさわしい品位を保持しなければならない」

 県議会は12年に自ら施行した議会基本条例の第12条で高らかにそううたう。だが、ある県議は「今となっては情けない『お題目』。県民がどのように受け止めるだろうか」と自嘲気味につぶやく。

 問題は野々村氏からほかの議員に次々に飛び火した。別の領収書をコピーして収支報告書に添付するなどし、報道陣から走って逃げ回る姿が繰り返しテレビに流れたベテラン。妻を伴って国内外に「視察旅行」を繰り返し、訪問先での絵画購入にも政活費を充てていた議長経験者。切手の大量購入なども複数の議員で確認された。

 県庁や県議会には全国から約7千件もの批判や苦情が殺到。県議会全体の倫理観が厳しく問われる事態に発展したが、妻同伴の視察旅行について元議長は今も、「観光ではないかと問われたら説明しにくいが、(野々村氏のような)架空支出とは違う」と“正当性”を主張する。

 県議会の内部調査で不適切な支出(11~13年度)が認められた現職議員は最終的に28人に上った。その多くは引き続き、県議選に立候補する意向を示している。

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 統一地方選が4月に迫る。地方政治のあり方を問う連載の第1部は、県議会をゆるがせた「政活費問題」の余波を探る。(統一選取材班)

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 【兵庫県議会の政務活動費】政党活動などを除く調査研究のため、条例に基づき、議員報酬とは別に議員に交付される。一連の問題を受けて昨年10月1日に改正条例が施行され、交付額は1人当たり月額50万円から45万円に、前渡し方式から月ごと精算の後払い方式などに改められた。

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