兵庫県議選のニュース
  • 印刷
再整備の検討が進む神戸・三宮=神戸市中央区雲井通8(撮影・中西幸大)
拡大
再整備の検討が進む神戸・三宮=神戸市中央区雲井通8(撮影・中西幸大)

 神戸市が三宮を中心に検討を進めている都心再整備。12日投開票の兵庫県議選、同市議選でも、候補者がまちの将来を思い、主張をぶつけ合う。それは有権者も同じ。「じっくり買い物したくなる空間に」「郊外のまちづくりが先だ」。消費喚起や地域の実情を踏まえた視点から論戦を注視する。

(有島弘記、田中宏樹)

 神戸市は、元町や神戸ハーバーランドを含む都心全体の将来像を考える検討委員会と、三宮の駅から半径500メートルに限り話し合う構想会議を開く。

 JR三ノ宮駅東口に新改札口の設置、駅周辺のバスターミナル集約…。今秋の基本構想などの取りまとめを目指し、実現性を探る。

 市議会の特別委員会も3月、三宮駅周辺の地下、地上、デッキのバリアフリー化による回遊性向上などを提言書に盛り込み、市に提出。選挙戦では、一部の候補が「開発行政だ」と反対を唱える。

 「歩くだけの商店街になりつつある」。約90店が営業する三宮センター街1丁目商店街振興組合の尾原健太事務局長(67)は危機感を募らせる。「山と海、国際的な神戸らしさを生かすまちづくりで、買い物を楽しめる街に」と期待する。

 再整備の検討エリアの中央区民も声を上げる。子育て中のパート綾さゆりさん(37)は「商業地や観光地をまとめ、空いた場所に子どもが遊べる公園を」と要望。ポートアイランドで暮らす青戸憲司さん(71)は「人口推移などを踏まえ、じっくりと計画してほしい」と話す。

 再整備の機運は大阪などとの都市間競争から高まりを見せるが、足元では“格差”も。中央区の選挙人名簿登録者(2日現在)は4年前から4千人近く増えたが、長田区は約2300人減。今年の公示地価(住宅地)も、2・2ポイント上昇した中央区に対し、長田区は0・6ポイント低下した。

 阪神・淡路大震災の復興再開発ビルが立ち並ぶJR新長田駅南地区。パートの谷口紀美子さん(50)は「にぎわいがなく、夜は薄暗い。まずは郊外のまちを住みやすくして」と要望する。

 大正筋商店街で母親と呉服店を営む50代女性は三宮への買い物客の流出を懸念する。「売り上げは震災前の約4割。候補者は商店街の現状をよく見てほしい」と注文を付ける。

兵庫県議選のニュース

一覧