神戸市議選のニュース
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イベント会場で花見客と握手を交わす候補者=須磨区、妙法寺川公園(画像を一部加工しています)
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イベント会場で花見客と握手を交わす候補者=須磨区、妙法寺川公園(画像を一部加工しています)
個人演説会で候補者の訴えに耳を傾ける有権者ら=市内
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個人演説会で候補者の訴えに耳を傾ける有権者ら=市内

 兵庫県議選神戸市内9選挙区と神戸市議選に立候補した人は合わせて146人。長くも短い選挙戦。有権者の励ましに奮い立つこともあれば、その逆も。告示後の週末、候補者たちは-。

 【4日6時15分】 灘区一王山町の十善寺。辺りは薄暗く、朝の空気はひんやり。地域の登山会が開くラジオ体操の輪に、女性新人候補はいた。薄ピンクのジャンパーに白のズボン。昨年11月から参加しているという。

 「今朝は5時5分起き。ほかの候補者はもっと早いだろうな」。メークもばっちり。朝風呂で目を覚ましてきたらしい。

 約60人のメンバーと一緒に大きく腕を振り、深呼吸。体操が終わると、「これからJRまや駅(仮称)ができても、南北の交通は不便なままや」「子どもの遊び場が必要」。意見や注文が相次いだ。

 【7時半】 「頑張ってや」とメンバーから声。車に乗り込み、駅立ちへ。朝食は? 「一分一秒が惜しいんです。行ってきますっ」

 【8時】 兵庫区。街を行き交う各陣営の選挙カーをよそに、男性新人候補は一心不乱にのぼりを作っていた。「ずっと風呂入ってへん。もう4日目。へとへとで家に帰ったら玄関で寝てしまう」

 立候補を決めて以来、誰よりも多く街頭に立ってきた自負がある。愛用のママチャリでどこへでも。「尻の皮もむけた。でも議員になったらしんどいことがぎょうさんある。その前哨戦や」

 【8時50分】 のぼりが完成。「おっしゃ、いったるで」。ペットボトルのお茶を前かごに放り込み、全速力で街へ。ブレーンはいない。司令塔、オレ。

 兵庫区では告示の3日、想定外の事態が起きた。

 【3日8時半】 立候補受付所。7陣営が届けを済ませたが、立候補を表明していた残り2陣営が現れない。

 【9時すぎ】 2陣営に連絡した職員が戻ってきた。掲示板の選挙ポスターの位置をめぐり、最後の9番を狙う両陣営が、先を譲り合っているらしい。

 【9時半】 しびれを切らしたのか、1陣営が受付所に。最後の陣営が届け出を終えたのはさらに半時間後。9番を得た男性新人候補は「心理戦でしたね」。

 時計の針を再び4日午前に。

 【4日10時半】 JR三ノ宮駅南の横断歩道。「かわいいっ」。学生らしき女子3人組が、女性新人候補に黄色い歓声。

 候補は紺のパンツスーツ、ピンクのスカーフにヒール靴。優雅に手を振り、ほほえむと、すれ違う人も自然と頬をゆるめる。

 【10時45分】 初夏のような日差し。候補について歩く女性運動員の首に、じわりと汗。

 【10時50分】 阪神春日野道駅前で演説スタート。近づいてきた中年女性が、「私、あの人すっきゃねん」と不意に“党の顔”の名を口にする。思わず身を乗りだす候補。演説中には出なかった関西弁のイントネーションで「女性の力、貸してくださいっ」。

 【11時10分】 桜並木が続く須磨区の妙法寺川公園に県議選、市議選候補の大半の姿が。

 のぼりで行動力をアピールする男性現職候補は妻、1歳の娘を率いて懸命にあいさつするも、花見客の関心は妻と子へ。「奥さんの方が人気あんな」の突っ込みに、候補は苦笑い。

 【12時50分】 北区の女性新人候補は、若い夫婦や医療・教育関係者らが集まる会合へ。テーマは普段から訴えている出産や育児。「どのタイミングで話の輪に入ったらいいもんか…」。目の前のおにぎりに手をつけられないまま、時間だけが過ぎる。会合の終盤になって持論を切り出した。

 【15時】 長田区の商店街。男性現職候補が、支援者ら約20人と「モモタロー」。

 1キロを練り歩くが、お年寄りの支援者にはしんどい道のり。加わっていた手押し車の80代女性は途中で列を離れた。75歳の女性は膝の痛みをおして歩いた。「この人が落ちたら福祉がダメになる。どこまでもついて行きますよ」。

 この地域の課題は街の活性化。遠巻きに見ていた商店主は「議員を志す人は日ごろから話を聞きに来てほしい」。

 【同】 須磨区の地下鉄名谷駅周辺。買い物客らに狙いを定め、入り乱れる候補者たち。

 駅前広場で男性現職候補の演説会。党幹部が「政治家はフットワークが大事。駅に立つだけなら、郵便ポストの方がえらい」。約500人の聴衆がどっと沸く。

 【16時40分】 昼までの好天はどこへやら。空はどんより。東灘区のJR住吉駅。

 「雨、降らないでほしいですねえ。降ったらこの場所、取り合いになるから…」。男性新人候補がぼやく。

 お気に入りスポットにいるのは自分だけ。ライバルが乗り込んでくるまでの間、名前を存分にアピールできる。改札を行き交う家族連れ、老夫婦、部活帰りとおぼしき中学生グループ…。誰が通っても、深々とお辞儀する。

 【16時50分】 90度以上腰を折るような姿勢が気になったのだろうか。通り掛かった中年女性が思わず、候補を二度見。

 【17時10分】 同駅。行き交う人はなかなか顔を向けてくれない。「有権者の反応? 全然よくないです。前の選挙より」。駅立ちの男性現職候補が首を振る。

 【19時すぎ】 同区の阪神御影駅前。タクシー運転手がつぶやく。「選挙か。すぐ近くで大音量で演説されると腹立つね」。ある候補の街宣車が現れたが、音量は控えめ。

 【19時半】 「9人の枠に16人が立つ激戦地。先生を押し上げていただきたいっ」。同区の男性現職候補の集会で、別の候補が演説。

 身ぶり手ぶりを交える現職候補は背広を脱いで熱弁。「住吉駅で千人にあいさつするより、ここで30人にしっかり聴いていただく方がいい」。うんうん、と年配女性たち。

 【同】 西区の地下鉄西神中央駅前。男性新人候補が声を止めた。酔客があれこれ文句をつけてくる。やむなく場所を変えた新人候補に、近くにいた男性現職候補が「頑張ろな」。

 【20時】 駅に響く鐘の音。新人候補はたすきを外し、頭を下げ続ける。突然高齢の男性が寄ってきた。「候補者みんなに聞いとるんやけどな。日本人が戦争に行って死んだらどう思う?」。男性はさらに何かつぶやくと、自転車で走り去った。

 【20時半】 「1日が過ぎるのが早い」と新人候補。ライバルもまだ立っている。この後は、活動を交流サイトのフェイスブックなどにまとめねば。「時間がない」

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