兵庫県知事選
6月15日告示 7月2日投開票
ニュース
  • 印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
篠山市出身の同級生3人で設立した「いなかの窓」。知事選では中小企業の成長戦略に関する論戦を期待している=篠山市西新町
拡大
篠山市出身の同級生3人で設立した「いなかの窓」。知事選では中小企業の成長戦略に関する論戦を期待している=篠山市西新町

 7月2日投開票の兵庫県知事選で、各候補が地域経済の活性化に関する公約を掲げている。内閣府は2012年12月に始まった景気拡大の期間が今春でバブル期を抜いたとするが、県内中小企業の景況感は厳しいままだ。県は成長産業への支援に取り組む。ただ、一部の施策では事業者のニーズと合致していないとの指摘もあり、経営者らは各陣営の訴えに耳を澄ませる。(塩津あかね)

 篠山市中心部にあるビルの2階。地元出身の3人が15年1月、Uターンして起業したIT会社「いなかの窓」が事務所を構える。過疎化が進む農村部にIT関連の企業を誘致しようと、県はオフィスの賃料や通信費などのほか人件費も補助する。しかし、人件費の対象は「IT関連資格を持つ人」に限られており、同社は受給できなかった。

 「資格こそ持っていないが優秀な人材はいくらでもいる。実態に合っていないのでは?」と西本和史社長(27)。選挙戦では、大企業との連携など中小企業の成長戦略に関する論戦に期待する。

 日銀神戸支店の県内の企業短期経済観測調査(短観)によると、今年3月の中小企業・全産業の業況判断指数(業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」とした割合を引いた値)はマイナス1。大企業・全産業の17を大きく下回った。

 地域経済の土台となる中小企業の成長に向け、県は有望市場とされる航空機分野への参入を後押しする。航空機は安全性確保のため、部品も高精度な検査が不可欠だが、中小は検査を部品発注元の大手に依頼している。そこで、県は今秋にも、国際基準に沿った検査の人材を養成する国内初の拠点を神戸市内に設ける。自前検査による効率化と中小の受注拡大につなげたい考えだ。

 金属加工会社「オオナガ」(同県稲美町)の大長勝社長(46)は拠点開設を歓迎しつつ、「人員が手薄な中小にとって、養成に1、2年かかる負担は重い」と明かす。各候補が掲げる中小企業関連の公約に「どこまで現場の実態を理解しているのか、よく見極める必要がある」。

 広告デザイン会社を30年近く営む「ジャム・デザイン」(神戸市中央区)の網本雅生社長(60)は、中小企業の経営者が集う勉強会に顔を出し、情報交換を重ねる。「創業よりも継続のほうがはるかに難しい。起業支援も大事だが、企業の成長支援をどう考えているのかを聞きたい」と話した。

  
ニュース
一覧

天気(11月21日)

  • 13℃
  • ---℃
  • 0%

  • 11℃
  • ---℃
  • 20%

  • 12℃
  • ---℃
  • 0%

  • 11℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ