兵庫県知事選
6月15日告示 7月2日投開票
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 2日投開票の兵庫県知事選で現職の井戸敏三氏(71)が5選を決め、有権者は安定した行政手腕を選択した。だが、多選に対して都市部を中心に「同じ人が長くトップを続ければ停滞ムードが漂う」と懸念する声が聞かれた。人口減少や子育て環境の充実など難題が山積する中、井戸氏に1票を投じた有権者も施策の強化や再点検を求めた。

 南あわじ市でまちづくりNPO法人を設立した介護福祉士の丸野登志子さん(65)は、井戸氏に1票を託しつつも注文をつけた。「防災や福祉などにきめ細かく取り組み、人間的にも穏やかそう」と投票理由を語ったが、歯止めのかからぬ人口減少には「役所や金融機関が統合され、暮らしに不便さを感じている。産業も少なく、若者が流出する一方だ」と指摘。「地域で働く場所を確保できるよう知恵を絞ってほしい」と要望した。

 かばん製造会社に勤める豊岡市の後藤弘之さん(35)も「実績」で井戸氏を選んだが、次の任期に将来の兵庫を担う子どもを大切にする施策を求め、「育児支援や教育の課題に向き合い、改善しようとする姿勢を強く打ち出してほしい」と話した。

 前日まで新人の勝谷誠彦(まさひこ)氏(56)と迷っていたという神戸市中央区の新聞販売店従業員安田正宏さん(51)は、最終的に現職を選んだ。「勝谷氏は若い人向けに新味のあることを言っていたが、政治家としては未知数」とし、「兵庫の中枢である三宮、元町も、豊かな観光資源を誇る県北部なども、どちらも兵庫の魅力だ。長い知事経験を生かし、もう少し一体感のある観光振興策や人口減対策を期待したい」と話した。

 神戸・阪神間で井戸氏と勝谷氏が競り合った市区もあり、多選が影響したとみられる。

 前回の井戸氏から、今回は勝谷氏に投票した姫路市の会社員近藤司さん(52)は「3期までが妥当。長くトップに居続けると、どうしても独裁のようになって新しい意見が取り入れられなくなり、弊害が大きい」と理由を話し、今後の県政には教育など子どもに重点を置いた施策に期待した。

 丹波市のパート廣瀬敏子さん(69)も「新しいことに取り組むには起爆剤が必要」と、今回は勝谷氏に1票。「政治と無関係だったからこそ、しがらみも少なく、まっさらな感覚でやるべきことをやってくれると思った」と話した。川西市の主婦小森泰美さん(55)は「4期16年はさすがに長すぎる。緊張感がなくなり、税金の使い方が雑にならないかが不安」とし、「大阪が派手に政治をしているのに比べ、兵庫県政は地味なイメージがある」と物足りなさを口にした。(まとめ・田中陽一)

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