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掲示板の選挙ポスターを貼り替える女性ら=神戸市内
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掲示板の選挙ポスターを貼り替える女性ら=神戸市内

 22日に投開票された神戸市長選で、最下位の4位になった前兵庫県加西市長の中川暢三氏(61)。組織のない候補を主に支えたのは、子育てをしながら働く3人の女性たちだった。政治は素人だが、育児や仕事の合間を縫いながら14日間をフル稼働。市内約2600カ所に掲示される選挙ポスターも丸1日で貼り終えた。3人は「選挙活動する側に立って気付いたことも多い」と振り返る。

 「これまで投票すらしたことがなかったのに」。選挙活動に参加した母子支援ネットワーク「jikka(実家)」の代表女性(33)が笑う。メンバーの1人が中川氏と知り合いだったことからともに加わった。

 多くの人が目にする選挙ポスターは、告示後いかに早く掲示できるかが重要とされる。「(告示翌日の)9日正午までには何とか貼ってほしい」。候補の依頼に母親同士のネットワークで集めた約30人で対応した。

 貼り出しは配布された地図にある掲示板のしるしのみが頼り。子どもを背負って自転車で坂を上ったり、子どもたちが就寝した後に夜の街を駆け巡ったり。翌日の仕事までの時間を利用し徹夜で市内を回ったメンバーもおり、目標通り全ての掲示板に貼りきった。

 「何気なく見るけど、こんなに掲示場所があるとは」と数の多さに驚き、「崖を登った上なんか、誰が見るのと思う場所もあった。終われば掲示する板は処分すると言うし、なんかもったいないね」と女性たちは口々に話す。

 選挙期間中、3人が感じたのは「政治や選挙活動に参加するイメージの悪さ」。子育てのイベントには積極的に参加する友人らが、ポスター貼りなどの応援を頼むと表情が暗くなった。フェイスブックで選挙関連の投稿をすると「いいね」の数が3割ほどに減った。

 ポスター貼りを手伝った女性は「どこの幼稚園に行くとかはオープンに話せるのに選挙や政治はタブー感があり気軽には話せない。投票に行かなきゃとは思っているんですけどね」ともどかしそうに話す。

 これまで選挙に縁がなかった3人。「事務所や選挙カー、ウグイス嬢など、選挙はこんなにもお金がかかるのかと中に入って分かった」と代表女性。「結果は残念だったが法定得票数は上回った。市長選のやり方も分かってきたところだし、今から4年かけて準備します」と笑顔で答えた。(篠原拓真)

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