衆院選2017
10月10日公示 10月22日投開票
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「リベラル勢力」とされる立憲民主党の街頭演説会に足を止め、訴えに耳を傾ける有権者=15日、伊丹市内(撮影・中西大二)
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「リベラル勢力」とされる立憲民主党の街頭演説会に足を止め、訴えに耳を傾ける有権者=15日、伊丹市内(撮影・中西大二)

 公示前に二つの新党が誕生した今回の衆院選。さまざまな局面で「リベラル」という言葉が飛び交った。きっかけは、民進党から希望の党への合流に参加せず(できず)、立憲民主党を設立した人たちの存在だ。本来、個人の尊厳や自由を大切にする考え方を指す言葉とされるが、識者は「国によって使い方が違うのでやっかい」と指摘する。22日の投開票日を前に改めて考えたい。日本のリベラルって、どんな勢力?

 「右でも左でもなく(安倍政権の)上からの政治に対し、草の根からの民主主義、暮らしの足元を見つめる政治を作り上げたい」。15日夜、立憲民主党の枝野幸男代表が伊丹市で候補者とともにマイクを握り、党の立ち位置を訴えた。

 小池百合子・東京都知事が率い、改革保守を掲げる希望の党に民進党が合流する際、小池氏は憲法改正や安保法制を容認する「政策協定書」の提出を条件に立候補予定者を選別。この手続きに反発したメンバーらが「民進リベラル系」とされ、立憲民主党の設立に至る動きが注目された。

 広辞苑によれば、リベラルは「①個人の自由、個性を重んじるさま。自由主義的②自由主義者」。近年では、自民党が保守、民進党がリベラルというイメージが強い。

 ただ、その線引きは一律でなく、自民党の中にも保守派とリベラル派がある。保守の中でも右寄りとされる安倍晋三首相は憲法改正にこだわり、リベラルとされる派閥・宏池会(岸田派)は9条改憲に比較的慎重とされる。枝野氏と小池氏が過去に同じ政党(日本新党)に所属していた事実なども、定義を分かりにくくしている。

 かつて保守に対抗する勢力を指す言葉は「革新」だった。日本政治思想史が専門の冨田宏治・関西学院大教授は「戦後日本の『リベラル』は宏池会を指した」とした上で「革新という言葉はもう消えてしまった」と指摘する。

 背景に挙げたのが、政界全体の「右傾化」。冨田教授は「自民党の中でかなり右寄りだった安倍氏や小池氏が保守とみなされ、革新だった旧社会党の中で右派だった人が今ではリベラルと呼ばれる。過去の経緯からすると、有権者には分かりにくいが、希望の党の『踏み絵』により、保守とリベラルの違いが分かりやすくなった」と話す。

(段 貴則)

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