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万歳で支援者らと初当選を喜ぶ高橋光男氏(中央)=21日午後10時50分、神戸市中央区布引町3(撮影・鈴木雅之)
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万歳で支援者らと初当選を喜ぶ高橋光男氏(中央)=21日午後10時50分、神戸市中央区布引町3(撮影・鈴木雅之)

 強固な地盤を持つ「常勝関西」の底力を見せつけた。初当選を決めた公明新人の高橋光男氏(42)は、歓喜に沸く事務所で「死力を尽くしてふるさとに恩返しをしていく」と宣言。3年前に続き、兵庫選挙区での党の議席奪取に成功した。

 かつてない挙党態勢で臨んだ選挙戦だった。党の調査では独自候補を立てた全国7選挙区で最も当選に遠く、山口那津男代表が公示後に4度も兵庫入り。支持母体の創価学会も全国から数十万人を動員した。

 さらに「自公で2議席」の号令の下、推薦を得た自民からも安倍晋三首相や菅義偉官房長官が駆け付け、建設や港湾など自民系の業界団体に支援を要請した。競合する自民県連などは強く反発したが、政権首脳を巻き込んだ運動は着実に票に結び付いた。

 演説では元外交官のキャリアをアピールし、インバウンド(訪日外国人客)の倍増や神戸空港の国際化を訴えた。一方で、4月の大阪府知事・市長のダブル選圧勝で勢いづく維新や、唯一の女性候補を出した立民にも対抗。お株を奪うように「身を切る改革」や「女性が輝く社会の実現」などを強調し、無党派層にも食い込んだ。

 感極まった様子で「政治の力で現場の課題を解決していきたい」と語った高橋氏。ただ、高い政権支持率を維持しながら自公そろって苦戦を強いられた一因は保守票の争奪戦にあり、今後の共闘路線に微妙な影響を残す結果にもなった。(前川茂之)

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