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旧神戸生糸検査所を活用した「デザイン・クリエイティブセンター神戸」=神戸市中央区小野浜町(撮影・笠原次郎)
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旧神戸生糸検査所を活用した「デザイン・クリエイティブセンター神戸」=神戸市中央区小野浜町(撮影・笠原次郎)
茅葺き民家を移築し、活用されている八多ふれあいセンター=神戸市北区八多町附物
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茅葺き民家を移築し、活用されている八多ふれあいセンター=神戸市北区八多町附物

 近代建築や茅葺(かやぶ)き民家など、民間の歴史的建造物を後世に残そうと、神戸市は今夏にも、建物の保存・活用に向けた取り組みを始める。まずは市内の建築物約1200件の現状を調査。後継者不足や維持費を理由に解体されるのを防ぐため、レストランやカフェなどの商業施設として利用できる可能性を探り、所有者と事業者を結ぶネットワーク構築を目指す。(紺野大樹)

 神戸市によると、同市北区や西区などに残っているとみられる茅葺き民家約900件と、歴史的価値が高く、市の「景観形成重要建築物等」の指定候補に挙げられている建物など約260件が対象。夏ごろから資料や外観調査などで現状を調べる。

 茅葺き民家は後継者がいないため解体されるケースがある。また、歴史的建造物であっても文化財ではない個人宅の場合、相続の際などに売却されることも少なくない。最近では同市垂水区にあった大正期の洋館「旧ジョネス邸」が開発業者に売却され、2013年に解体された。

 一方、歴史ある建物の活用も増えつつある。結婚式場や若者向け衣料店などに利用されるほか、取り壊しが懸念されていた旧神戸生糸検査所を神戸市が改修し、市民活動の拠点となる「デザイン・クリエイティブセンター神戸」(同市中央区)として再生した例もある。

 今回の調査では、建物を活用したいかどうか所有者の意向も確認。16年度には、地域の景観形成など建物の価値に加え、交通の利便性などを建築の専門家らが多角的に検討し、活用を目指す優先順位を探る。最終的には所有者と建築の専門家、建物を利用したい事業者を結びつけたいという。

 同市まちのデザイン課は「茅葺き民家や近代建築は、町並みをつくる大切な要素。活用することで、やむを得ず解体される建物を少しでも減らしたい」としている。

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