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ネパールから輸入し、販売している蜂蜜
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ネパールから輸入し、販売している蜂蜜
ネパール大地震で倒壊したシリンゲ村の家屋と住民ら(米川安寿さん提供)
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ネパール大地震で倒壊したシリンゲ村の家屋と住民ら(米川安寿さん提供)

 ネパールの丘陵地で養蜂に取り組み、日本に蜂蜜を送り続ける村がある。そんな“はちみつ村”もネパール大地震でほぼすべての家屋が倒壊した。現地住民に自然の大切さを訴え、日本でその蜂蜜の魅力をアピールし続けてきた輸入販売会社代表で、ひょうご震災記念21世紀研究機構研究員の米川安寿さん(29)=京都市伏見区=が、村の生活復興や仮設住宅の計画推進のための支援を呼び掛けている。(高田康夫)

 マクワンプル郡シリンゲ村。首都カトマンズから南西に直線で数十キロ程度だが、車で5時間、さらに歩いて3時間ほどかかる山あいにある。

 父親がネパール人の米川さんは5年前、シリンゲ村産の蜂蜜を口にし、その味に魅せられた。ネパール原生の植物、チウリの花の蜜で、キャラメルのような甘さと独特の香りが口に広がる。「このネパールの豊かさを伝えたい」と、製品を適正価格で販売する「フェアトレード」に取り組み、2011年からインターネットで販売。13年には輸入販売会社「ハニールネッサンス」を立ち上げた。

 ただ、現地では森林伐採が進み、チウリも減少。米川さんは年2回、現地に足を運び、自然保護の大切さを呼び掛けてきた。その思いが通じ、昨年、住民が4千本を植林。蜂蜜による村の人々の暮らしと環境を守る取り組みがようやく軌道に乗り始めたところ、大地震が大きな被害をもたらした。

 多くの家屋が全壊。救援物資は少なく、食料も乏しい状況。住民は屋根をバナナの葉で作った簡易なテントで雨をしのいでいる。大規模な余震もあり、苦しい生活が続いているという。

 米川さんはすでに、現地の知人を通して55世帯分の食料を村に届け、6月には自らも現地に行く予定だ。

 「ハニールネッサンス」のホームページで寄付付き蜂蜜を販売して支援金に充てる。また、米川さんの呼び掛けに応じたネパール・コパ工科大学が地元の材料で長期間対応できる仮設住宅のモデルを検討しており、その取り組みも支援する。

 米川さんは「ネパールの伝統や自然の豊かさを意識して復興してほしい」と願う。寄付付きの蜂蜜は、3千円(80グラム)~5千円(120グラム)。http://honeyrenaissance.com

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