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売り場に並ぶ「オソロイTシャツ」。すでに品切れの店舗もあるという=宝塚市売布東の町、ダイエー宝塚中山店(撮影・三浦拓也)
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売り場に並ぶ「オソロイTシャツ」。すでに品切れの店舗もあるという=宝塚市売布東の町、ダイエー宝塚中山店(撮影・三浦拓也)
ミッキーマウスのTシャツでそろえた坂東邦彦さん親子=神戸市中央区東川崎町1
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ミッキーマウスのTシャツでそろえた坂東邦彦さん親子=神戸市中央区東川崎町1

 繁華街や観光地で、おそろいの服を着た人たちをよく見かけるようになった。一昔前、若い男女を中心に「ペアルック」がはやったが、今は親子や友人同士でデザインをそろえるのが流行らしい。大手スーパーが専用売り場を設けるなど、ブームは静かに広がっている。

 今月初め、カップルや家族連れでにぎわう神戸市中央区の神戸ハーバーランド。ひときわ目を引く3人を見つけた。

 全員ミッキーマウスのTシャツを着た会社員坂東邦彦さん(29)=大阪府忠岡町=と、妻の円香(まどか)さん(32)、そして三男大壽(たいじゅ)ちゃん(2)。そろいの理由を尋ねると、円香さんは「統一感」と即答した。「同じ家族って分かりやすいやん」

 ペアルックは、1980年代末のバブル期など繰り返し流行。ただ「恥ずかしい」との声もあった。

 坂東夫妻は「恥ずかしいなんて全然思わない」と屈託がない。大壽ちゃんの上にも小学生の男の子が2人いるが、3人兄弟に同じ服を着せることも多いという。円香さんは「むしろばらばらの服を着た家族を見ると、まとまりがないなあと感じる」と笑う。

 こうしたニーズを受け、小売店も動きだした。ダイエー(本社・東京)は今年初めて、全国80店舗で「オソロイTシャツ」のコーナーを展開。電車や気球などのイラスト入りの12種は、大人用から子ども用までサイズも幅広い。

 同社近畿商品本部衣料品チーム(大阪府吹田市)のリーダー田坂健治さん(39)によると、売り場には親子に加え、孫と買いに訪れる祖父母の姿も見られるという。

 街を歩けば、今日もそこかしこにペアルック。神戸を訪れるアジア人観光客も、家族そろいの服を着ている人が目立つ。「東日本大震災以降、つながりや絆の大切さが見直された流れかも」と田坂さん。Tシャツコーナーの展開は6月末までだが、「好評をいただいたので、秋冬物でも検討したい」と話している。(黒川裕生)

【安心感求める心理】

 神戸松蔭女子学院大学ファッション・ハウジングデザイン学科の徳山孝子教授(服飾史)の話 若者の間では服だけでなく髪形まで同じにする「双子コーデ(ィネート)」が数年前から広まった。今は、服の一部やアクセサリーをそろえるのが人気。気の合う仲間との一体感を楽しんでおり、「家族コーデ」も同じ背景だろう。ファッション誌などの影響もあるが、特に若者には人と違うことを不安に思い、安心感を求める心理もうかがえる。

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