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大野市議から会派議員に現金が受け渡された経緯などに関する調査結果を説明する大野市議の代理人・阪本豊起弁護士(中央)。左は浜崎為司議員、右は梅田幸広議員=10日午後、神戸市中央区の神戸市役所(撮影・小林良多)
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大野市議から会派議員に現金が受け渡された経緯などに関する調査結果を説明する大野市議の代理人・阪本豊起弁護士(中央)。左は浜崎為司議員、右は梅田幸広議員=10日午後、神戸市中央区の神戸市役所(撮影・小林良多)
自民党神戸の架空の調査委託による政活費の流れ
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自民党神戸の架空の調査委託による政活費の流れ

 神戸市議会の会派「自民党神戸」が政務活動費(政活費)を使って架空の調査委託を繰り返していた問題で、不透明な支出の窓口となり、今月6日に亡くなった大野一元市議の代理人弁護士が10日、同市役所で会見し、調査委託費と偽って支出された政活費で1千万円超の「裏金」がつくられ、今年4月の市議選前に同会派の市議ら16人に配られた疑いがあることを明らかにした。

 大野元市議の生前に依頼を受けた阪本豊起弁護士が、同日の市議会会派代表者会議で報告後に会見。市議選前の3月時点で自民党神戸の団長だった浜崎為司市議、経理責任者を務めた梅田幸広、坊池正両市議も同席した。

 自民党神戸をめぐっては6月、2010~14年度に政活費を使って電話アンケートなどを委託した「寿司店経営」が目的の業者が、収支報告書に添付された領収書の住所に存在しないことが神戸新聞社の取材で発覚。委託の窓口だった大野元市議は約1120万円分の委託について、架空だったことを弁護士を通じて認めていた。

 阪本弁護士によると、市議らへの聞き取りなどの結果、市議選を控えた3月下旬、同会派が所属の現職12人と新人立候補予定者5人の計17人分の「陣中見舞い」を用意したことを確認。大野元市議の説明などを踏まえ、原資には架空委託でプールした政活費が充てられた可能性が高い、と指摘した。ただ、これらを裏付ける帳簿などの存在については「申し上げられない」と述べるにとどめた。

 陣中見舞いは1人当たり最高100万円で、総額は委託費とされた支出額と同額の1120万円。浜崎市議らが市役所の会派控室などで現金が入った封筒を配ったという。市議1人は直後に返し、新人1人には渡されなかったという。

 浜崎市議は「資金提供は大野議員からあった」として現金を配ったことは認めたが、「(当時は)原資は分からなかった」と繰り返した。

 一方、現金を受け取った坊池市議らは「選挙の収支報告書に自己資金として報告した」と説明。市選挙管理委員会によると、こうした収入は寄付に当たるため、公職選挙法の虚偽記載に当たる可能性があるという。

 一連の不透明な支出をめぐっては、市民オンブズマン兵庫が、大野元市議らを詐欺容疑などで刑事告発している。(紺野大樹、小川 晶)

【神戸市議会の政務活動費】 市議の調査研究のため、所属会派に議員1人当たり月額38万円が交付される。会派の所属人数に応じて政務調査員を配置でき、1人につき最大で月額34万円が加算される。調査委託、管外調査、広報費など10項目の支出が認められている。2007年7月分から1円以上すべての支出について領収書の添付が義務付けられた。

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