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政活費をめぐる「裏金」疑惑について説明する(左から)坊池正市議、浜崎為司市議、阪本豊起弁護士、梅田幸広市議=10日午後、神戸市役所(撮影・小林良多)
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政活費をめぐる「裏金」疑惑について説明する(左から)坊池正市議、浜崎為司市議、阪本豊起弁護士、梅田幸広市議=10日午後、神戸市役所(撮影・小林良多)

 神戸市議会の会派「自民党神戸」で繰り返されていた政務活動費(政活費)を使った架空委託は、選挙のための「裏金」づくりだった疑いが浮上した。10日に会見した市議3人は、政活費の流用について否定する一方、「封筒に入った現金が用意されていたので配った」「どんなお金かいちいち確認しない」などと市民感覚とはかけ離れた説明に終始。大野一元市議の代理人との見解の食い違いも目立った。

 報道陣の質問は、3月下旬に同会派の市議ら17人に用意された計1120万円に対する認識に集中。元市議の代理人阪本豊起弁護士は「寿司(すし)店経営」会社への架空委託で工面した、と指摘したが、3人は「知らなかった」と淡々と繰り返した。

 当時の団長として現金の配布役を担った浜崎為司市議は「会派の事務員が、小分けにして持ってきた現金入りの封筒を配った。どういうお金かは全く聞いていない」と説明。大野元市議の関与を知ったのは、政活費をめぐる一連の疑惑が発覚した6月末ごろとし、「親分肌の人だったので、ご自分で資金捻出を考えたのだろう」。阪本弁護士は「大野元市議が単独で現金を配ろうとしたとは考えられない」と反論した。

 一方で、3人は、現金の名目が、市議選を控えた陣中見舞いだったことは認めた。梅田幸広、坊池正両市議は、ともに100万円ずつ受け取ったと証言する一方、領収書を切らない現金のやりとりに疑問を感じなかったという。梅田市議は「これまでの選挙でも企業などから受け取っていたが、お金の出どころを確認することはない。『ありがとうございます』と喜んで使っている」と話した。

 また、不透明支出が発覚した後の行動についても認識が分かれた。阪本弁護士によると、大野元市議が市に返還した約1530万円に充てるため、市議らが元市議側に返した金額は、全て陣中見舞いで配られた額と一致しているという。

 阪本弁護士は「常識で考えれば、(陣中見舞いを受け取った市議らが)お金の意味や出どころを分かっていることになる」と強調。この指摘に対し、浜崎市議は「たまたま一致したんだと思う」と答えた。

(小川 晶、紺野大樹、斉藤正志)

<自民市議団が大野氏ら告発>

 神戸市議会の会派「自民党神戸」の政務活動費(政活費)をめぐる問題で、会派「自民市議団」は10日、今月6日に亡くなった大野一元市議ら2人について、虚偽公文書作成・同行使の容疑で兵庫県警に告発した。県警は今後、告発状の受理について検討する。

 自民市議団の安達和彦団長によると、大野元市議は2011~12年、調査を委託したとする業者の男性1人とともに、実際には行っていない調査4件分の関連書類を作成するなどした疑いがある、としている。

 安達団長は、大野元市議が自民党神戸で団長を務めていた期間の調査委託を告発対象にしたと説明。4件で支出された政活費は計約370万円という。

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