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会派関係者が記録していたとみられる“裏帳簿”のコピー。架空委託に関与した業者名も書き込まれている(画像の一部を加工しています)
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会派関係者が記録していたとみられる“裏帳簿”のコピー。架空委託に関与した業者名も書き込まれている(画像の一部を加工しています)

 神戸市議会の会派「自民党神戸」が政務活動費(政活費)を使って架空委託を繰り返していた問題で、架空委託による裏金づくりや所属市議らへの「陣中見舞い」などの収支を記載した“裏帳簿”が存在することが10日、神戸新聞社の調査で分かった。既に判明している架空委託以外にも政活費から裏金を捻出したとみられる記載などがあり、同会派をめぐる疑惑はさらに広がりそうだ。

 裏帳簿はほぼ全て手書きで、同会派関係者がメモしていたとみられる。神戸新聞社が入手した裏帳簿のコピーによると、2010年3月以降、政活費からとみられる収入が少なくとも二千数百万円記載されていた。

 自民党神戸の政活費問題では、架空委託の窓口だった大野一元市議=8月に病死=の弁護士が8月10日、架空委託でプールされた1千万円超の裏金が市議選の陣中見舞いとして同会派の市議らに配られた-と説明。弁護士のこうした指摘は、この裏帳簿などに基づいたものとみられる。

 裏帳簿の記録は10年3月末~15年4月。収入欄には「調査委託料 180万円」「政務活動費より 494万円」などと記載され、架空の委託先とされた業者や、一部には関係する市議の名前が書かれていた。既に架空だったことが判明している調査委託では、一部を除いて裏帳簿に記載があり、同会派の政活費収支報告書に添付された領収書の金額と、裏帳簿に記された収入額とが一致した。

 また、「印刷代」として収支報告書に委託業者発行の領収書が添付されているものの、全く同じ金額が裏帳簿に収入として記載されているケースが複数あり、判明分以外にも架空委託が横行していた疑いも強まっている。

 複数の市議らの関与を裏付ける裏帳簿の存在について、自民党神戸の幹部だった市議は神戸新聞社の取材に対し、「そのような帳簿があったことも知らなかったし、見たこともない」としている。(紺野大樹、小川 晶)

 【神戸市議会の政務活動費】 市議の調査研究のため、所属会派に議員1人当たり月額38万円が交付される。会派の所属人数に応じて政務調査員を配置でき、1人につき最大で月額34万円が加算される。調査委託、管外調査、広報費など10項目の支出が認められている。2007年7月分から1円以上全ての支出について領収書の添付が義務付けられた。

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