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未踏峰「タリ峰」に初登頂した神戸大と中国地質大の合同登山隊(神戸大提供)
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未踏峰「タリ峰」に初登頂した神戸大と中国地質大の合同登山隊(神戸大提供)
タリ峰(6330m)
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タリ峰(6330m)

 神戸大学山岳部の創部100周年を記念し、チベット中部の未踏峰に中国地質大学(武漢市)と合同登山隊を組んで挑んでいた同部の学生やOBのチームが29日までに、6330メートルの未踏峰の初登頂に成功し、「タリ峰」と名付けた。同隊によると、治安が悪化しているチベットで今季の登山活動が許可されたのは、世界でも同大だけという。

 タリ峰はチベット語で「虎」の意味。ヒマラヤ山脈の北側を走る「ニェンチンタンラ西山群」にある。28日夜、現地から神戸大に連絡があり、27日早朝から頂上にアタックし、同日午前10時2分(現地時間午前9時2分)に同大2人を含む6人が登頂したと伝えられた。

 当初は標高6516メートルの「バダリ峰」を目指したが、頂上を目指すルートに選んだ尾根は極めて危険だったため、標高6350メートル付近で前進を断念。バダリ峰がある山塊には6千メートル以上の未踏峰が6つあり、その1つに到達できたという。

 日本からは同大4年の松村健司さん(22)と3年の井部良太さん(22)の2人が頂上に立った。松村さんからの報告によると、現地は非常に寒く、足先の感覚が無くなっていく中、メンバーは深いクレバスを飛び越え、固く凍った急峻な氷壁を登り切ってタリ峰に到達した。バダリ峰へ向かう尾根は左右が切れ落ち、無数の岩が積み重なって不安定になっていたという。

 登山隊実行委員長の山形裕士神戸大教授(65)は「高山病に苦しみ、疲労の極地にある中で日中が協力して登頂をなし得た。バダリ峰は残念だったが、登頂の成果は大きい」と話した。隊員は11月上旬に帰国するという。(阿部江利)

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