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茶審査技術十段を取得した酢田恭行さん=神戸市中央区元町通3、放香堂
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茶審査技術十段を取得した酢田恭行さん=神戸市中央区元町通3、放香堂

 日本茶の品種や産地を判定するなど、茶の鑑識眼の技量を示す「茶審査技術」で、最高位となる十段に、神戸市中央区元町通3の茶製造販売業「放香堂(ほうこうどう)」の茶師酢田恭行(すだやすゆき)さん(46)が認定された。60年以上の歴史の中で13人しか選ばれておらず、兵庫県内では初めてという栄誉だ。(長嶺麻子)

 段位は、全国茶業連合青年団が主催する全国茶審査技術競技大会を経て認定される。茶葉の手触りや香り、味、外観で品種や生産地、採れた時期を判定するなど、高度な技量が試される。

 9月に鹿児島市内であった62回大会で、酢田さんはベテラン茶師らが審査する中、規定の正答率を満たし、九段からの昇格を果たした。

 酢田さんは「すべて、おいしい日本茶をお客さんに届けるため。難しい試験だったが、認められて光栄」と話す。

 大阪府八尾市にある酢田さんの実家はお茶の小売店で、子どものころから茶の識別能力を自然と身につけてきた。同社に入社後は、全国各地の茶農家を巡り、作り方や出来栄えなどを小まめに確認し、茶を選定して独自に調合する重要な役割を担う。

 天保年間(1830~44年)創業の同社は、自社の茶畑も持つ宇治茶の老舗。代々の茶師は「東(ひがし)源兵衛」を名乗る。

 酢田さんは6代目で、酒やたばこを禁じ、香辛料などを含む刺激の強い食事や化学調味料もなるべく取らず、味覚、嗅覚の感度を高く保つようこだわる。

 「茶は工場の規格品のようにはいかない。地形や気候、作り方で、香りはもちろん、触り心地など繊細な違いが出てくる。そこが面白い」と酢田さん。近年は日本茶の消費量が減っているが、「健康志向の高まりで欧米などでは注目を集めている。和洋菓子と組み合わせるとか、時代に合ったお茶の楽しみ方を提案していきたい」と語る。

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