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自動検出装置の試作機。上に向いた赤外線カメラで、「Uリブ」(矢印)の溶接部分の亀裂を見つける(阪上隆英教授提供)
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自動検出装置の試作機。上に向いた赤外線カメラで、「Uリブ」(矢印)の溶接部分の亀裂を見つける(阪上隆英教授提供)

 高架道路や橋げたの溶接部にできた亀裂を、赤外線カメラを使って効率的に見つける技術を、神戸大と本州四国連絡高速道路会社(本四高速、神戸市中央区)が共同で開発した。実験では、現在の目視検査で見つけられなかった亀裂の確認に成功。既に実用レベルに達しており、来年6月を目標に自動検出装置の開発を進めている。

 橋の路面を支える鋼材「Uリブ」の溶接部分は、高い頻度で亀裂が発生。すぐに道路に危険が及ぶわけではないものの、適切な補修のため初期段階での発見が重要という。道路会社では一般的に目視による検査を行っているが、塗装で覆った内側の状態が詳しくは分からず、精度や効率の面で課題が大きい。

 神戸大と本四高速は、溶接部に亀裂があると、そこで熱が遮断され、温度に急な変化が起こることに着目。赤外線カメラで、遠隔から温度を計測することにより、亀裂を検出する技術を開発した。

 実験では、約4センチの比較的小さな亀裂の発見に成功。目視検査で把握されていなかった10カ所でも見つけることができ、性能の高さを確認した。

 温度の変化を計測するため、気温が高い夏場に適した技術で、おおむね3~9月が検査期間となるという。

 神戸大学工学研究科の阪上隆英教授(非破壊検査工学)は「信頼性、効率、コストなどすべての面で、現在の検査を上回る。道路の維持管理水準の向上に有効だ」と話している。(武藤邦生)

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