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東遊園地の「阪神淡路大震災1・17のつどい」会場に並べられた「シンサイミライノハナ」=2015年1月17日、神戸市中央区
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東遊園地の「阪神淡路大震災1・17のつどい」会場に並べられた「シンサイミライノハナ」=2015年1月17日、神戸市中央区
メッセージ入りの黄色い花を飾る「シンサイミライノハナ」プロジェクトに取り組む西川亮さん=大阪市住之江区
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メッセージ入りの黄色い花を飾る「シンサイミライノハナ」プロジェクトに取り組む西川亮さん=大阪市住之江区

 1月17日。阪神・淡路大震災の犠牲者を悼む東遊園地(神戸市中央区)の「1・17のつどい」会場などには毎年、メッセージが書き込まれた無数の黄色い紙の花が咲く。「シンサイミライノハナ」と名付けられたプロジェクト。誰が、何のために始めたのか。気に掛ける人は少ない。始まりは大震災から15年。6年前にさかのぼる。(黒川裕生)

 「消えない過去 消せない過去 消さない過去」「生きてるからつらいけど、生きているから誰かを助けられるはず!」

 花びらに見立てた長さ10センチほどの黄色い紙に書き込まれているのは「私にとっての震災とは」という市民の思いだ。5枚1組で1輪の花になり、東遊園地やHAT神戸(神戸市中央区)など追悼式会場に並ぶ。神戸芸術工科大卒のデザイナー西川亮さん(29)=大阪市北区=が2010年1月、仲間と始めた。

 西川さんは堺市出身。遺族や被災者とつながりができたのは、学生時代、災害時に役立つアイデアを出し合うコンペに参加してからだ。

 ある日突然、大切な人を亡くした悲しさ、絶望感。遺族の体験は、20歳で交通事故により母を失った自身の境遇と重なった。一生懸命生きる。人とのつながりを大切にする。震災の風化を防ぎ、思いをつなぐために-とプロジェクトを思いついた。

 ある遺族からは「お前に何が分かる」と批判も受けた。だが子どもを亡くした女性からは「家族でようやく震災の話ができるようになった」と感謝の言葉が届いた。

 街頭のほか、郵送でもメッセージを募り、届いた分は全て花に。全国から15万枚以上が寄せられた。

 東日本大震災後は、東北でも飾られるようになった。「やるからには、10年は続けなさい」。西川さんは、ある被災者に言われた一言を肝に銘じる。

 「震災を知らない世代が増えた今、若い人も気負いなく参加できる取り組みが要る。できる範囲で続けたい」

 今年1月17日も、東遊園地などで並べる。JR神戸駅前では数日前から通行人にメッセージを募り、その場で飾る予定。活動支援のボランティアも募る。NPO法人Co.to.hanaTEL06・6654・8830

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