社会社会shakai

  • 印刷
拡大
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)が29日、再稼働した。過酷事故に備え、国が昨年12月に策定した広域避難計画は万全か。十分な検証がないままの見切り発車に、避難者を受け入れる兵庫県内の自治体から戸惑いの声が上がる。

 広域避難計画は、関西広域連合が2014年にガイドラインをまとめ、これを基に国などが策定した。避難先は4府県に及ぶ。

 高浜原発から約50キロの篠山市は31日、同原発5キロ圏内の住民に配られる安定ヨウ素剤を各家庭に事前配布する。「国が動かない中、住民の安全確保に必要」と判断したからだ。

 避難計画にも厳しい目を向ける。担当者は「誘導方法や道路の確保など具体性がなく、単なる数合わせ」と指摘。「実効性が低い以上、可能な範囲で篠山独自の計画を考える」と話した。

 原発立地の高浜町から三田市、猪名川町と協力して約1万人を受け入れる予定の宝塚市。だが、担当者は「具体的な計画は何も決まっていない」と打ち明ける。

 県立高校など14カ所が避難所に指定されたが、高浜町との協議もしていない。自家用車やバスで避難する住民の除染が十分できるか不安もある。「どんな課題があるかも見えていない。国や県の情報提供と調整が欠かせない」と訴えた。

 神戸市は県内最大となる約3万6千人を体育館など71カ所で受け入れる。「手順は地震などほかの災害と同じ」と担当者。ただ、避難元と避難先を含めた広域訓練は未実施のため、「国が訓練を実施し、課題を抽出すべき」とする。

 京都府南丹市からの避難者を受け入れる南あわじ市。担当者は「原発防災の専門家はおらず、正直、現実味がない」と話した。

(木村信行、安福直剛)

社会の最新

天気(9月24日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 10%

  • 28℃
  • ---℃
  • 10%

  • 30℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ