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黄色い雄しべを垂らして咲くスズタケ=神戸市灘区六甲山町
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黄色い雄しべを垂らして咲くスズタケ=神戸市灘区六甲山町

 120年に一度咲くとされるササの一種「スズタケ」の開花が、神戸・六甲山の登山道で確認された。専門家によると、群落として寿命を迎えると花を付けるという。

 イネ科ササ属。紫色の穂から黄色い雄しべが垂れ下がり、花びらはない。根を張り巡らせて芽を出し、細胞分裂により、全く同じ遺伝子を持つ個体を新たに作る「無性生殖」で増える。

 開花後2カ月ほどで実をつけ、熟すと地面に落下。冬を越して春に発芽し新しい個体を残す。種子を残したあとはすべて枯れ、数十年かけて元の姿に戻るが、開花は120年に一度といわれている。

 六甲山では、住吉道の本庄堰堤(えんてい)から麓へ1~2キロの間(神戸市東灘区本山町森)と、石切道の上部(灘区六甲山町)で開花が確認された。植物生態学を専門にする人と自然の博物館(三田市)の石田弘明主任研究員(45)は「六甲山での広域の開花は聞いたことがなく珍しい」とする。

 ササに詳しい蒔田(まきた)明史・秋田県立大教授(61)は「消えゆく群落が最後に見せる一大イベント。目の当たりにできた登山者はとても幸運」と話している。(笠原次郎)

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