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 神戸大学海洋底探査センター(神戸市東灘区)は16日、九州南方の海底に広がるくぼみ「鬼界(きかい)カルデラ」で、マグマが蓄積された部分(マグマだまり)の位置や規模、形を把握する調査を10月から始めると発表した。今後100年で1%程度と発生確率は低いが、ひとたび起これば日本全域に甚大な被害を及ぼす「超巨大噴火」の予測を目指す。マグマだまりの詳細なデータを集め、その状況を正確に把握することができれば、世界初という。

 鬼界カルデラは鹿児島県の薩摩半島南約50キロに位置し、直径約20キロ。約7300年前、超巨大噴火を起こし、九州南部の縄文文化を滅ぼしたという。

 同センター長の巽好幸教授(マグマ学)のチームは10月中旬から約2週間、大学保有の練習船「深江丸」で鬼界カルデラの地形を調査。その上で海底に地震計を沈め、船から圧縮空気を放って人工地震を起こす。地中(地殻)を伝わってきた地震波を観測し、マグマだまりの状況を解析する。

 その後も、海底に地震計を残して監視を続け、来年以降も定期的に船を使った同様の調査を継続。蓄積した記録を基に、マグマだまりの状況を可視化できるようにする。将来的にはマグマだまりが大きくなるなどの変化を捉え、噴火の予測につなげる。

 巽教授は通常の噴火とは違い、マグマ噴出量が40立方キロメートル以上の超巨大噴火を研究。日本では過去12万年で10回発生したという。実際に起これば、火砕流や火山灰によりライフラインが断絶し、国内で死者が最悪約1億人に上ると想定する。

 鬼界カルデラで調査が成功すれば、陸上のカルデラにも応用可能。巽教授は「発生確率が低いからといって何もしなければ被害は免れない。5年程度で結果を出し、減災に役立てたい」と話す。(上田勇紀)

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