社会社会shakai

  • 印刷

 障害者に対して、周りの人の「気付き」が大切-。全盲に近い症状で、駅ホームから転落し重傷を負った鍼灸(しんきゅう)マッサージ師、向井喜博(よしひろ)さん(56)=兵庫県明石市=はそう実感する。

 昨年8月、向井さんは知人に会いに行こうと正午前、自宅最寄りのJR大久保駅(明石市)に到着。白杖(はくじょう)を手にホームの点字ブロック上を歩き始めた。

 ブロック上に人がいた。「すみません」と言うが、道を空けてくれない。スマホか、イヤホンから流れる音楽にでも気を取られているのか。かわし、再びブロック上に戻った。

 また人がいた。声を掛けても、動く気配はない。同じようにブロックから離れ、戻る。

 3人目。また同じ。よけようとした時、方向感覚を失った。右足を踏み外し、線路に落ちた。

 ホームに引き上げられ、その1、2分後に電車が来た。骨盤の一部を粉砕骨折し1カ月半入院。仕事復帰に4カ月かかった。

 「最大限に注意して歩いたつもりだったが…。恐ろしくて、もう1人でホームに行けない。ホームドアさえあれば」。一方で思う。「あの時、3人が3人とも反応してくれなかった。そういう世の中が問題なのかもしれない」(藤村有希子)

社会の最新
もっと見る

天気(1月24日)

  • 4℃
  • ---℃
  • 30%

  • 0℃
  • ---℃
  • 80%

  • 3℃
  • ---℃
  • 20%

  • 4℃
  • ---℃
  • 50%

兵庫県内に 警報 が発令されています

お知らせ