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山下大明さんが撮影した「タブガワムヨウラン」(末次講師提供)
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山下大明さんが撮影した「タブガワムヨウラン」(末次講師提供)

 神戸大学大学院理学研究科の末次健司特命講師(29)=生態学=は2日、鹿児島県・屋久島東部で写真家の山下大明さんが見つけたランが新種と分かった、と発表した。光合成をせずに地中の菌から栄養を取り込む「菌従属栄養植物」の一種で「タブガワムヨウラン」と命名された。 3日発行の植物分類学の国際誌に掲載される。(上田勇紀)

 発見は昨年7月。山下さんから知らせを受けた末次講師が植物研究家と調べた結果、花の内部構造から新種と判明した。

 末次講師は奈良市出身。幼いころからシカのふんを食べるコガネムシを飼育するなど、昆虫や植物に熱中した。京都大大学院を修了し、昨年12月から神戸大で勤める。

 菌従属栄養植物に興味を持ったのは「生き物同士のつながりが興味深かったから」。光の届かない森で、キノコやカビの菌糸を根に取り込んで育つ。「植物なのに、どのようにして光合成をやめたのか。まだまだ分からないことが多い」

 昨年10月、屋久島で新種「ヤクシマソウ」を発見。今年4月には鹿児島県・黒島で新種「クロシマヤツシロラン」を見つけた。どちらも菌従属栄養植物で、わずかな期間だけ地上に姿を現すため、発見するのが難しいという。

 こうした植物が育つ場所は、森が豊かで絶滅危惧種も多い。末次講師は「発見地周辺を、森林伐採ができないようにするなどの規制が必要。研究を進め、菌従属栄養植物の謎を解明したい」と話している。

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