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 神戸市の外郭団体が年度末に市からの借金を返済し、新年度にすぐ市が再び同規模の額を貸し付けることを繰り返している。市民オンブズマン兵庫は16日、不適切な会計操作として是正などを求める住民監査請求書を同市監査委員に提出した。「赤字が続く団体の実態を隠している」と指摘する。(若林幹夫)

 「オーバーナイト(一夜貸し)」と呼ばれる短期貸し付け。団体は返済のため一時的に金融機関から資金を借り入れ、市からの貸付金で返す。

 市の財政負担を先送りにし、市債の発行額を抑えられ金利負担も軽減できる。しかし、団体の経営状況が見えにくくなり、団体が破綻した際には市の損失が大きくなる。

 総務省は2014年度に出した第三セクターなどの経営健全化に関する指針で「本来は長期貸し付け、補助金で対応すべき」などと是正を求めた。

 同オンブズマンと神戸市によると、2016年度予算のオーバーナイトは、3団体で総額184億4600万円。神戸すまいまちづくり公社に学校建設費約145億円やロープウエー事業費12億5千万円▽神戸みのりの公社にワイン事業の運営資金15億円▽神戸国際観光コンベンション協会の神戸国際展示場の建設費6億4300万円-などとなっている。

 神戸市は1970年代、国補助金の対象外となる大規模学校を整備する際、外郭団体を活用することで単年度の負担を減らすために始めたという。

 同オンブズマンは「実質的な財政負担を把握できるようにすべき。直ちに改め、必要性がない事業や団体は廃止するなどの改革を」と求めた。市財務課の担当者は「新年度予算案の編成の中で、早期に解消できる方法を検討している」とした。

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