社会社会 shakai

  • 印刷
雪の重みでほぼ全ての葉が倒れた岩津ねぎの畑=朝来市岩津
拡大
雪の重みでほぼ全ての葉が倒れた岩津ねぎの畑=朝来市岩津
雪に埋もれた岩津ねぎの畑。この畑は雪よけのネットで保護しており無事だった=1月27日、朝来市山東町野間
拡大
雪に埋もれた岩津ねぎの畑。この畑は雪よけのネットで保護しており無事だった=1月27日、朝来市山東町野間

 日本三大ネギの一つとされる兵庫県朝来市特産の「岩津ねぎ」が、1月の記録的な降雪で深刻な被害を受けていることが31日までに分かった。雪が解けるにつれて状況が明らかになりつつあり、JAたじまを通した出荷は昨年同期比で3分の1~4分の1に激減。岩津ねぎ生産組合は2月3日に緊急の役員会を開き、対応を協議する。(長谷部崇)

 岩津ねぎは、根深ねぎと葉ねぎの兼用種で、青葉から白根まで全て食べられる。1月中旬~2月中旬の今が旬という。

 神戸地方気象台によると、和田山(朝来市)では1月14、15日に計59センチの雪が降った上、23、24日にも計55センチの降雪があり、1月の最深積雪記録を今年だけで2度更新。これほどの大雪は近年になかったという。特に昨年はほとんど雪が降らなかったため、多くの畑で手間や費用のかかる雪よけのネットを設置していなかった。

 岩津ねぎはとろけるような軟らかさが最大の魅力だが、一方で葉が折れやすく傷みやすい。今回の雪は水分を含んで重く、雪解けが進むにつれて市内の至る所で倒れた岩津ねぎが姿を現している。

 岩津ねぎの規格には「葉数2枚以上」「葉長1枚15センチ以上」などがあり、折れてしまうと出荷は難しい。全体の6割強を扱うJAたじまは1月中旬以降の出荷量が激減しているほか、道の駅但馬のまほろば(朝来市山東町大月)は「品数が例年の半分にも届かない」。道の駅フレッシュあさご(同市岩津)でも10日以上、品薄の状況が続いている。

 岩津ねぎ生産組合や朝来市は、生産農家約250戸を対象に被害状況を調査している。岩津ねぎの出荷は3月21日まであるが、関係者からは「もう一度大雪が降ったら今シーズンは終わりだ」との声も出ている。

【岩津ねぎ】贈答用の高級ネギとして知られ、「甘い・太い・軟らかい」が特長で、原種は京都の九条ネギ。生野鉱山労働者の冬場の食糧として栽培が始まったとされ、昭和初期に関東産の太い千住系ネギとの交雑育種で改良された。朝来市・岩津地区を中心に同市のみで生産され、市内全体の栽培面積は約30ヘクタール。年間約250トンを出荷している。

社会の最新

天気(2月17日)

  • 10℃
  • 4℃
  • 20%

  • 7℃
  • 2℃
  • 50%

  • 10℃
  • 5℃
  • 10%

  • 10℃
  • 3℃
  • 20%

お知らせ