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改修工事を経て、4月に開館する御影公会堂=神戸市東灘区御影石町4
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改修工事を経て、4月に開館する御影公会堂=神戸市東灘区御影石町4
改修工事を経て、4月に開館する御影公会堂=神戸市東灘区御影石町4
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改修工事を経て、4月に開館する御影公会堂=神戸市東灘区御影石町4
改修前の御影公会堂。レトロなたたずまいで親しまれた
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改修前の御影公会堂。レトロなたたずまいで親しまれた
改修前の御影公会堂。レトロなたたずまいで親しまれた
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改修前の御影公会堂。レトロなたたずまいで親しまれた
嘉納治五郎(講道館提供)
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嘉納治五郎(講道館提供)

 神戸市東灘区の御影公会堂が4月、1年がかりの耐震改修を終えて開館する。建設された1933(昭和8)年当時の雰囲気をよみがえらせ、地元出身の柔道家、嘉納治五郎(かのうじごろう)の資料を展示。館内の老舗食堂も再び営業する。戦災や震災をくぐり抜け、街の記憶をとどめたランドマークとして、神戸市は文化財登録の申請を検討する。(段 貴則)

 御影公会堂は、神戸市の初代営繕課長だった故清水栄二氏が設計。故野坂昭如氏の小説をもとにつくられたアニメ「火垂るの墓」では、戦争の焦土にたたずむ姿が描かれた。阪神・淡路大震災でも倒壊せず、避難所として被災した人たちを支えた。レトロな雰囲気が人気で約2万組が結婚式を挙げ、ドラマや映画の撮影に使われた。

 耐震強度が不足していたため、市は約12億8千万円を投じ改修。柱など骨格部分は残しつつ耐震性を高めた。焼きムラがあり、レンガの色が微妙に違っていたという昭和初期の外観に近づけようと、焼く温度などを変えたレンガを組み合わせた。

 講道館柔道の創始者嘉納のコーナーを地下に開設し、銅像も置く。嘉納の銅像は和服姿が多いが、柔道着姿でほぼ等身大という。本人直筆の書の複製など資料もそろえる。

 震災の直前、市は公会堂を建て替え、嘉納と、公会堂の建設資金を提供した白鶴酒造7代目社長、嘉納治兵衛にちなんで「嘉納記念館(仮称)」とする構想を決めていた。道場も備えた“柔道の殿堂”を目指したが、震災で凍結された経緯がある。

 オムライスやハヤシライスが看板メニューだった館内の「御影公会堂食堂」も再開する。

 市は地元の歴史や嘉納のイベントを計画。東灘区役所の担当者は「歴史的、文化的な価値をブランドとして全国に発信し、国の文化財に登録をしたい」としている。

 【嘉納治五郎】1860~1938年。講道館柔道の創始者で、「日本体育の父」と呼ばれる。摂津国御影村(現神戸市東灘区)生まれ。さまざまな流派に分かれていた柔術を学び、柔道として確立した。1909年には日本人として初めて国際オリンピック委員会(IOC)の委員に就任。人気柔道漫画「YAWARA!」の登場人物、猪熊滋悟郎のモデルの1人ともいわれる。柔道家で知られるロシアのプーチン大統領は尊敬する人物として名前を挙げる。昨年12月の日露首脳会談の共同記者会見では安倍首相が「自他共栄」という嘉納の言葉を取り上げた。

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