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隣り合って咲く2本のカンヒザクラを見上げる崎山正美さん(前列右)や天川佳美さん(同中央)ら=神戸市中央区宮本通1
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隣り合って咲く2本のカンヒザクラを見上げる崎山正美さん(前列右)や天川佳美さん(同中央)ら=神戸市中央区宮本通1

 阪神・淡路大震災からの復興を願い、1996年に沖縄県の市民団体から寄贈されたカンヒザクラが、神戸市中央区の王子南公園南側で花を咲かせた。被災地を元気づけようと、当時、2千本もの苗木を集め、神戸に届けた同県糸満市の崎山正美さん(67)が、成長したサクラと再会。苗木を受け取った神戸のボランティアらとも会い、復興を祝福した。(貝原加奈)

 ガレキに花を咲かせましょう-。95年の震災発生後、官民協力で「阪神市街地緑化再生プロジェクト」が始まった。活動を支えていた都市計画コンサルタント天川佳美さん(66)=神戸市東灘区=が、たまたま訪問先の沖縄で見た色鮮やかな花に心を奪われたのが、交流のきっかけになった。

 崎山さんは天川さんとは知り合ったばかりだったが、その姿を見て、花を神戸に送ることを思い立ったという。早速、市民団体を立ち上げ、カンヒザクラ2千本を含む苗木数千本をかき集め神戸に届けた。

 苗木は神戸で配られ、その一つが仮設住宅の立ち並ぶ王子南公園だった。当時80センチほどだったカンヒザクラが、20年あまりを経て約3メートルに成長したとみられる。

 数年前、天川さんは移動中の電車の中から2本のサクラが花を咲かせているのに気付いた。「あのとき送ってくれた苗木では」。崎山さんに報告し、今回の来訪が実現した。

 11日には2人のほか、ボランティアとして関わった兵庫県や神戸市の職員らも駆けつけ、満開が少し過ぎたカンヒザクラの下で、思い出話に花を咲かせた。

 崎山さんは「神戸の人たちを元気づけたいという思いで運んできた。あの時のサクラが、どうなったのかずっと気になっていた。神戸との縁を忘れないよう、沖縄の人たちに報告します」と感慨深げに話した。

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