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兵庫県が土地を買い取り、県立公園として再整備する「あわじ花さじき」=5日、淡路市楠本(撮影・吉田敦史)
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兵庫県が土地を買い取り、県立公園として再整備する「あわじ花さじき」=5日、淡路市楠本(撮影・吉田敦史)

 兵庫県は2017年度、淡路島北部の高原に季節の花々が広がる「あわじ花さじき」(淡路市楠本)の土地を地権者から買い、県立公園としてレストランなどを整備する事業に乗り出す。開園後約20年で予想を上回る人気スポットに育ったが、借地の契約が続く保証がなく、設備の更新にも制約があった。土地価格は従来の借地料の“1500年分”にも相当するが、「手を引く選択肢はない」と購入を決めた。(黒田勝俊)

 花さじきは、明石海峡大橋開通と同じ1998年4月に開園。外郭団体の県園芸・公園協会が運営し、季節の花と大阪湾を望む絶景が無料で楽しめる。当初は年25万人程度の来園予想だったが、初年の98年度から55万7500人が訪れ、15年度は76万6810人、16年度も70万人を超す見通しとなっている。

 敷地15ヘクタールのうち13・7ヘクタールは、県が地権者38人から年間計65万円で借りてきた。土地の相続や売買で今後権利が複雑になる恐れがあることや再整備に全地権者の了承が要ること、地権者の意向などから購入を決めた。

 県不動産鑑定士協会の鑑定に基づく土地購入額は約9億7千万円。県議会の一部に「高すぎる」との声もあったが、県は「淡路市内の直近の取引事例を基にした適正評価」と強調。開園前は「何にも利用されていないような荒れ地」(井戸敏三知事)で、周辺農地の事例を基に賃借料が設定されたが、人気スポットとなって道路も改良され、評価額が上がった、と説明する。

 土地購入と併せ、約7億6千万円かけて設備も刷新。入園者の要望が多かったレストランを新設し、長蛇の列ができる狭いトイレや、車と歩行者の動線が交差し危険な駐車場も整備し直す。関連経費として17年度当初予算案に約6400万円を計上。18年度に着工し、19年春の新装オープンを目指す。工事中も休園しない方針。県は「花さじきは淡路島観光の呼び水にもなっている。より魅力ある施設にしたい」としている。

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