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 「避難者に救い」。東京電力福島第1原発事故に伴う避難を巡り、国と東電の過失を認めて賠償を命じた前橋地裁の判決は、兵庫県内の避難者らにも希望を与えた。神戸地裁でも県内の避難者ら92人を原告とする集団訴訟が進行中。原告や弁護団からは喜びと同時に、国による避難者支援への注文も相次いだ。

 福島県南相馬市から自主避難し、3~8歳の3児を育てる木幡(こわた)智恵子さん(35)=三木市=は、神戸地裁での集団訴訟で原告副代表を務める。「国と東電の過失責任を認めてくれたことが一番の救い。私にとっては勝利です」と声を弾ませた。

 ただ判決は、賠償を原告の半数以下しか認めず、金額も請求を大幅に下回った。「ふるさとを奪われた精神的苦痛を十分くんでもらえていないのでは」と顔を曇らせた。

 神戸地裁での訴訟で弁護団事務局長を務める辰巳裕規弁護士(44)は、前橋地裁に足を運んで情報収集。「自主避難か否かで線引きしなかった点は、原告の大半が自主避難者である兵庫への意義が大きい。神戸地裁でも避難者それぞれの苦しさを訴える」と話した。

 また、国の違法性が指摘されたことについて「国は自主避難を含めた避難者救済のあり方を考え直すべきだ」とした。(高田康夫、小林伸哉)

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