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“裏契約書”には当日欠勤で3日間のボランティア勤務を規定。30分以上の遅刻は2日間の無給勤務とした(関係者提供)=画像の一部を加工しています
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“裏契約書”には当日欠勤で3日間のボランティア勤務を規定。30分以上の遅刻は2日間の無給勤務とした(関係者提供)=画像の一部を加工しています

 不適切な保育実態が明らかになった兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」が、保育士と不当な雇用契約を結んでいたことが20日、市などへの取材で分かった。給付金を受けるため市に提出した雇用契約書とは別に、欠勤や遅刻をすれば罰金や無給勤務を科す“裏契約”を交わしていた。市は労働基準法違反などの疑いもあるとみている。

 同園はこども園の認定を受けた2015年度以降、運営のため、年間約5千万円の公費を受給。保育士の人件費も含まれている。

 市などによると、同園はこども園への移行に伴い、市に雇用期間や賃金を記した契約書を提出。一方で一部の保育士と内容の違う契約書を交わしていた。

 “裏契約書”には、欠勤や遅刻、早退をした月は給与から1万円減額すると記載。無断欠勤すれば無給のボランティア勤務7日間、30分以上の遅刻なら2日間などとした。保護者を待たせた場合は「10日間のボランティア勤務、お客さま宅に謝罪」ともあった。

 また、祝日などで保育士の休日数が園の規定よりも多い月は、日数に応じて給与がカットされていたという。

 裏契約書は16年度になくなったが、その後も雇用状況は変わらなかったという。

 同園の保育士は「1日働いても無給で理不尽に感じたが、園の方針で従うしかなかった」と証言した。

 同園を巡っては、兵庫県と市の特別監査で、保育士数を実際よりも多く報告して給付金を水増し請求するなどの不正行為が判明した。県は近く、こども園の認定を取り消す方針。(金 旻革、木村信行)

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