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 兵庫県は2017年度、神戸市が管理する利水専用の「千苅(せんがり)ダム」(同市北区道場町)について、治水利用に向けた調査に着手する。武庫川流域の水害を防ぐため、雨量の多い7~9月に水位を下げておき、雨水をためられる容量を確保しておくことを検討。放流用の稼働堰(ぜき)(ゲート)を設けるなど、えん堤が改修できるか強度を調べる。(斉藤正志)

 千苅ダムは神戸市で最大の上水道専用貯水池。約1160万立方メートルの水をためておくことができ、北区を中心に給水している。

 治水利用は、県の諮問機関「武庫川流域委員会」などの議論を受け、県が11年に策定した武庫川水系河川整備計画(11~30年度)で検討課題と位置付けていた。

 これを受けた県と市の協議では、大雨時の貯水容量を空けておくため、事前放流することによる水質の変化や、水不足になった場合の代替水源の確保が課題となっていた。

 事前放流は大雨の直前にせず、6月に数週間かけて実施することを検討。生活用水に適さない表層や底の水が、取水する中層の水に混じるのを最小限に抑える。7月から3カ月間、水位を1メートル下げておくことで、下流に流れ込まないよう雨水をためる容量を100万立方メートル(25メートルプール2500個分)用意できるという。

 代替水源についても、青野ダム(三田市)を水源とする三田浄水場(同)から、西宮市内へ連絡管を整備する県企業庁の計画を活用。途中で連絡管を神戸市の管路とつなぎ、水不足時には青野ダムから供給を受けることを考えているという。

 県は17年度当初予算に、調査費用1億円を計上。1919(大正8)年に整備された千苅ダムのえん堤が工事に耐えられるか、構造や地盤の強さなどを調べる。調査結果を受け、県と市は治水利用の具体化に向けた細部の検討に入る。国土交通省によると、利水ダムの治水利用が実現すれば、全国的にも珍しいという。

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