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 神戸市灘区に総本部を置く指定暴力団山口組から分裂した神戸山口組(本拠地・兵庫県淡路市)が法律に基づく指定暴力団とされて15日で1年となる。「二つの山口組」の対立の背景は。指定に効果はあったのか。中学生の息子の問い掛けに新聞記者の父親が答えた。

 -何が危険なの?

 「二つの山口組はもともと一つの団体。2015年8月に仲たがいをして分裂してから、組事務所にダンプカーが突入したり、けん銃を撃ったりする事件が今月10日までに95件も起きているんだよ」

 -人の被害も出ている?

 「市民に被害は出てないけど、少なくとも死者が5人、16人がけがをしたんだ。兵庫でも神戸や姫路で6件の対立事件があって、今も続いているんだ」

 -指定暴力団って何?

 「『極道(ごくどう)』や『ヤクザ』とも呼ばれる集団。暴力団に対する市民の恐怖感を利用して資金稼ぎをしていたり、恐喝や違法薬物の密売なんかの犯罪歴があるような組員がいたりすると『指定』されるんだ」

 -指定されるとどうなる?

 「指定暴力団同士の抗争が激しくなると、組事務所を使えなくするなど厳しく対応できる。指定前の昨年3月には『二つの山口組』の事件が33件あったけど、指定後は大幅に減ったんだ。これは『指定』の効果だな」

 -何で分裂したの?

 「山口組トップの6代目組長は名古屋市にある『弘道会(こうどうかい)』の出身。05年に組長になってから弘道会の人を引き立てる人事を行い、組員から集める『上納金』も高い値段にしたと言われている。これに反発した神戸市中央区の『山健組(やまけんぐみ)』など傘下の13組織が、新たに神戸山口組を作ったと言われる」

 -組員はどれぐらい?

 「山口組は分裂前、組員約1万人と言われ、全国で22ある指定暴力団の中で一番多かった。分裂しても約5200人で最多だ。神戸側も約2600人で3番目の規模」

 -そんなにいたとは。

 「最近は暴力団にお金が流れないようにする規制が強まって、組員の高齢化も進んで、暴力団員の数は大幅に減っている」

 -山口組はこれまでもけんか(抗争)をしてきた?

 「約30年前に起きた『山一抗争』(1985~87年)という対立では、約320件の事件で25人が亡くなった。一般男性が流れ弾にあたってけがをしたり、警察官も巻き込まれたりして、70人がけがをしたんだよ」

 -怖くなってきた。

 「今は厳しく規制できる法律があるから大丈夫。互いの本拠地前には兵庫県警の警戒所ができた。組幹部の逮捕や組事務所の捜索など厳しい姿勢で臨んでいる。ただ『やられたらやり返す』が暴力団の考え方。トラブルがあれば、いつ大きな抗争が起きてもおかしくない。兵庫県には双方の組関連施設が約100カ所もあると言われる。近づかない注意も必要だ」

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