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2015年1月の赤穂市長選で、GPSを使って男性候補者の行動を追跡した位置情報(三浦麻子教授提供)
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2015年1月の赤穂市長選で、GPSを使って男性候補者の行動を追跡した位置情報(三浦麻子教授提供)

 選挙カーで名前を連呼することは、候補者の好感度アップにつながらなくても得票に結びつくことが、関西学院大(兵庫県西宮市)文学部の三浦麻子教授(47)=社会心理学=らの研究で分かった。2015年1月の赤穂市長選で男性候補者の選挙運動を衛星利用測位システム(GPS)で追跡し、有権者アンケートの結果を重ね合わせて分析。ひたすら名前を連呼する選挙活動は有権者に嫌われがちだが、集票には一定の効果があることを数値で実証した。

 三浦教授らの研究グループは同市長選で、立候補した3人のうち1人の男性候補者の選挙活動に密着。選挙期間中の1週間、三浦教授ゼミの大学院生が選挙カーに同乗しながら、携帯電話のアプリで位置情報を10秒ごとに記録した。

 一方で、20~75歳の有権者から無作為に抽出した2千人に、投票した候補者名やその人の好感度、自宅の住所など36項目について尋ねるアンケートを実施。908人から回答を得た。

 二つのデータを分析したところ、選挙カーが自宅近くを通った人は男性候補者に投票する傾向が強く、平均の倍ほど多いことが判明。1キロ以上離れた場所の人は、平均の約6分の1しかこの男性候補者に投票しなかった。一方で、候補者への好感度には場所を問わず統計上の違いはみられず、選挙カーで候補者名を連呼することが有権者の好感度アップにはつながらないことが分かった。

 三浦教授は「名前の連呼は『うるさい』というマイナスイメージもあるが、得票数を増やす一定の効果がある」と指摘。「都市部と農村部では傾向が異なるかもしれないが、地方選挙では有権者との接触や対人コミュニケーションが重要な意味を持つことを示せたのではないか」と話している。(斉藤絵美)

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