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朝日新聞阪神支局襲撃事件から30年に合わせて開かれた集会=3日午後、神戸市中央区
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朝日新聞阪神支局襲撃事件から30年に合わせて開かれた集会=3日午後、神戸市中央区

 記者2人が殺傷された朝日新聞阪神支局襲撃事件から30年の3日、言論の自由をテーマにした集会が神戸市中央区の神戸朝日ホールであった。政治的な影響力を背景にした報道の萎縮や、メディアへの不信感が指摘される中、ジャーナリストの池上彰さんら4人が新聞の果たすべき役割について幅広く議論した。

 事件は1987年に発生。「赤報隊」を名乗る男が支局で散弾銃を発射し、小尻知博記者=当時(29)=が死亡、同僚の記者1人が重傷を負った。集会は翌88年から朝日新聞労働組合が毎年開いている。

 討議には3人のパネリストが参加し、池上さんが進行役を務めた。作家の高橋源一郎さんはテレビ番組で領土問題について発言した後、ネット上に家族の殺害予告が出た経験を紹介し「社会が寛容さを失う中で、言葉を上げることができなくなりつつある」と話した。

 政治とメディアの関係に詳しい西田亮介・東京工業大准教授は「かつて政治はメディアを通じて情報を発信していたが、ネットの台頭でその必要がなくなった」と指摘。朝日新聞の高橋純子・政治部次長も「政治家がメディアを選別して情報を流すようになっているが、(権力に)対峙する姿勢を示し、信頼を獲得することが大事」と述べた。

 池上さんは「社会のためにメディアがしっかりするという原点は、(事件があった)30年前から変わっていない」と強調した。(田中陽一)

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