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伝統的な3階建て養蚕農家住宅が多く残る大杉地区=養父市大屋町(養父市教育委員会提供)
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伝統的な3階建て養蚕農家住宅が多く残る大杉地区=養父市大屋町(養父市教育委員会提供)

 国の文化審議会は19日、近代養蚕業の風情を残す兵庫県養父市大屋町大杉地区の集落景観を重要伝統的建造物群保存地区とするよう、文部科学大臣に答申した。兵庫県内では、神戸市中央区の異人館街▽豊岡市の出石城跡と周辺▽篠山市の篠山城跡と周辺▽同市福住地区の旧宿場町と周辺-に続き5カ所目。全国的にも希少な3階建ての養蚕農家住宅が密集し、養蚕業最盛期を伝える景観を残す点が評価された。

 今回選ばれたのは、大屋川左岸にある約5・8ヘクタールの地区。県教育委員会によると、地区内には27棟あり、大半が江戸末期-昭和前期の建築。うち3階建ての養蚕農家住宅は12棟ある。納屋や土蔵、寺院などもあり、一体的な景観を形成している。

 一帯は、江戸後期から養蚕業が盛んとなり、大正-昭和初期が最盛期だったが、戦後は化学繊維の普及などにより衰退した。県教委によると、養蚕農家住宅は山形をした「切り妻造り」が基本。2、3階が養蚕のスペースで、温度や湿度を一定に保つため、掃き出し窓などの通風装置を備えているのが特徴という。

 周辺地域の活性化を目指し、1992年に同住宅を改修した簡易宿泊施設「ふるさと交流の家いろり」が開業。一帯は、2001年に県景観形成地区の指定を受けたほか、15年10月には、国家戦略特区での旅館業法の特例を活用し、同住宅を改修した宿泊施設「大屋大杉」が開業した。

 養父市の広瀬栄市長は「全国に誇りうる集落景観を継承し、地域が輝くよういっそうがんばりたい」としている。(井上 駿)

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