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「和の伝統が持つ良さを広めたい」と語る柴田民緒さん=伊丹市内
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「和の伝統が持つ良さを広めたい」と語る柴田民緒さん=伊丹市内
着物を日傘にリメークする柴田さん=伊丹市内
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着物を日傘にリメークする柴田さん=伊丹市内

 古くなった着物をリメークした日傘が評判となっている。日傘作家の柴田民緒さん(40)=兵庫県伊丹市=は、思い出の詰まった形見の着物や愛着のある振り袖などをカラフルな日傘によみがえらせる。「たんすの肥やしが宝物に生まれ変わった」。6月には初の個展を開く予定で、柴田さんは「ものを長く大切に使う心も広められたら」と意気込む。(末永陽子)

 きっかけは4年ほど前。雑貨作りが趣味だった柴田さんは、雨傘を解体して自転車かごのカバーを作ったことで、傘作りに興味を持った。古い布を再利用した日傘制作を続け、3年前からインターネットを通じて本格的に受注を始めた。

 着物をほどいて裁断し、骨組みに縫い付けるまですべて手作業で仕上げる。根を詰めた作業が何日も続くことになる。

 布の質感や色、柄を合わせていく。汚れや傷みなど、古い着物ならではの苦労も多い。一度組み合わせてやり直すこともしばしば。それでも「例えば、緑と紫とオレンジ。洋服では奇抜に見える組み合わせも、着物の柄だと不思議となじむ」と魅力を語る。

 全国から注文が殺到し、これまでに80本を制作。ギフト用として男性からの依頼もあった。祖母や母親の形見を持ち込む人も多く、中には完成品を見て涙を流す人もいるという。

 柴田さんは「思いのこもった着物を扱うので、その思いに応えられるよう丁寧に縫い上げる。着物の美しさも伝えたい」と話す。ゆくゆくは海外展開も見据え「パリで個展を」と夢見ている。

 初個展は6月2、3日、大阪府高槻市のギャラリー「ART de ART VIEW(アート デ アート ビュー)」で開催。午前11時~午後6時(3日は5時まで)。受注制作以外の新作27本を展示販売する。入場無料。

 オーダーメード日傘の制作は税込み1万5120円~。柴田さんのメール(casa_de_paraguas@bcb.bai.ne.jp)

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