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 過去にヘイトスピーチに遭遇した兵庫県内の在日コリアンは、「差別をなくすため、自治体にはさらに具体的な対策に踏み込んでほしい」と訴える。

 外国人の日本語学習支援などを続けるNPO法人「神戸定住外国人支援センター」(神戸市長田区)の金宣吉(キムソンギル)理事長(53)は、1枚のはがきを保管している。

 1995年5月、阪神・淡路大震災を原点に活動を始めた直後に届いた。「日本から出てゆけと日本人は思っている」「クサイ民族」。はがきは在日コリアンへの差別表現で埋まっていた。

 「こうした嫌がらせは定期的にある」と金理事長。3年ほど前には、JR新長田駅前でヘイトスピーチを目にした。「腹が立つし、すごく嫌な思いをした。差別がいけないというメッセージを、自治体はもっときちんと示すべき」と話す。

 133人が通う神戸朝鮮初中級学校(神戸市中央区)の金相訓(キムサンフン)校長(44)は2年前の出来事が忘れられない。須磨区で開かれた在日コリアンの祭りに、全校生が参加した時だ。街宣車が何台も集まり、「朝鮮人死ね」と拡声器で繰り返された。

 祭りには幼児も参加しており、「近くに行ったら駄目だよ」と呼び掛けるのが精いっぱいだった。ある女子生徒は「こんな思いをするなら、出自を隠して生活したい」と話したという。金校長は「ヘイトスピーチは子どもたちの心にずっと残る。撲滅に向けた対策を求めたい」と話した。

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