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ウェブ画面を見ながら社員と打ち合わせをする佐伯里香社長(中央)=神戸市中央区御幸通4、ユーシステム
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ウェブ画面を見ながら社員と打ち合わせをする佐伯里香社長(中央)=神戸市中央区御幸通4、ユーシステム

 企業や自治体に女性の登用を促す「女性活躍推進法」施行から1年が過ぎた。兵庫県は若年層(25~44歳)の母親の有業率が5年前の調査で全国ワースト2位で、女性の就業支援が大きな課題。特に中小企業は優秀な人材を確保できるかどうかに関わり、対応が求められている。(末永陽子)

 姫路市内の部品メーカーは社員約50人の3割を女性が占め、課長級にも積極登用する。しかし、工場での作業に柔軟な勤務体系を導入するのは難しく、繁忙期は通常の倍以上の受注が入るため日常的に残業が発生。結婚や出産で退職する女性も多く、経営幹部は「何より社員全体の意識改革が難しい」とため息をつく。

 こうした中小企業が少なくない中、女性社員の「働きやすさ」に取り組んで人材確保を目指すのが、コンピューターのシステム開発やホームページ作成などを手がけるユーシステム(神戸市中央区)だ。

 従業員約20人のほぼ半数が女性。フレックスタイムや在宅勤務など家庭の事情に合わせて働く。昨年12月、「女性が輝く先進企業」として大手6社と並び、中小で唯一表彰された。

 働きやすさを支えるのが情報技術(IT)の活用。社員全員がアクセスするウェブ画面には、取引先との打ち合わせや書類の作成、企画提案から商談成立に至るまで、進行中の案件の詳細が記される。チームで情報を共有し、担当者の急な休みにも対応する。「業務の無駄が減り、特定の人に仕事が集中することもなくなった」と佐伯里香社長。

 さらに残業を自己申告制にし、定時退社日も設けた。月100時間を超える人もいた残業は、1人平均月16時間まで減少。将来的にはゼロを目指すという。

 大手メーカーなどでエンジニアとして働き、在宅勤務も11年間経験した佐伯社長。効率的な働き方の重要性を実感し「長時間労働は仕事の質を低下させ、ミスも増える」と強調する。

 過酷な労働環境とされるIT業界だが「ワークライフバランスを重視する若者は多く、優秀な人材確保につながっている」と話す。

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