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認知症サポーターに配られるオレンジリング
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認知症サポーターに配られるオレンジリング

 認知症への正しい理解や接し方を学んだ認知症サポーターの証しとして、養成講座の修了者に配られる「オレンジリング」が、インターネットオークションなどで売買されていることが分かった。養成講座事業を統括する全国キャラバン・メイト連絡協議会(東京)は「目的は不明だが、売買は当事者や支援者らの思いを踏みにじる行為。出品はもちろん、購入も絶対にしないで」と呼び掛ける。(広畑千春)

 オレンジリングはオレンジ色ブレスレットで、約1時間半の認知症サポーター養成講座を修了した人に無償で配られる。政府が推進する認知症施策の一環で、同協議会が助成金を受けて作製。講座を開く自治体や企業、団体に必要数を配布し、2005年度の講座開始から約900万人が手にした。

 同協議会によると、今年5月に「(ネット上で品物を売買できる)フリマアプリに出品されている」と関係者から連絡があり、スタッフが調べたところ、複数のフリマアプリやネットオークションで出品が確認された。1個1500円で落札されたり、15~20個まとめて出品されたりするケースもあったという。

 同協議会は、フリマアプリなどの運営会社に商品の削除を要請し、講座の主催者らに管理の徹底を呼び掛けているが、今でも出品は相次いでおり「いたちごっこ状態」という。

 兵庫県内でも自治体などの事務局が、講座を企画した団体に受講人数や性別などの記録を呼び掛けている。欠席などで余ったリングは返却してもらうが、担当者の1人は「送料や手間がかかるため、戻ってこない分もある」と指摘する。

 修了者がリングを紛失した場合は、主催者に申し出れば再交付してもらうことができる。

 同協議会の菅原弘子事務局長は「購入の意図が分からない。未受講の人が修了者を装って認知症の人に近づくのは危険。悪用の恐れもあるので、適正に扱ってほしい」と訴えている。

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