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神戸市北区の助産院に面談型の相談窓口設置を決めたNPO法人の理事会=京都市左京区
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神戸市北区の助産院に面談型の相談窓口設置を決めたNPO法人の理事会=京都市左京区
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 望まない妊娠や、産んだものの「育てられない」と悩む母親が、子どもとともに24時間駆け込める相談窓口を設置する計画が、神戸市北区の助産院で進んでいます。当初は匿名で子どもを預かる「赤ちゃんポスト」の開設を目指していました。母と子を取り巻く環境はどうなっているのでしょうか?(中島摩子)

 -計画中の相談窓口って?

 「助産師が24時間態勢で母子や妊婦と面談する計画で、本年度中の開設を目指しています。助産院の通常の入り口とは別のドアを設け、目立たずに訪問できるようにするそうです。熊本市の慈恵病院で全国初の赤ちゃんポストを創設した蓮田太二理事長が顧問を務めるNPO法人『こうのとりのゆりかごin関西』(大阪府箕面市)が今月、理事会で決めました。電話相談にも応じる予定です」

 -赤ちゃんポストとは?

 「親が育てられない赤ちゃんを匿名で預かる取り組みで、今年5月に開設10年を迎えました。病院の一角にある保育器に赤ちゃんが置かれると、ブザーが鳴り、スタッフが駆け付けて保護します。生活困窮や未婚などを理由に、10年で130人が預けられました。母親は10~40代といい、近畿からも10人が預けられたことが分かっています」

 -神戸の助産院では、なぜ見送りになったのですか?

 「慈恵病院では、医療的な助けが必要な状態で預けられた子どももいました。神戸市は『子どもの健康状態は医師しか判断できない』として、赤ちゃんポストの設置には医師の24時間常駐を求めました。NPO法人は現状では困難と判断し、助産師が24時間寄り添う面談型に変えました。児童相談所や特別養子縁組をあっせんする民間団体などとの連携も模索しています」

 -なぜ、支援が必要?

 「若年で性知識が乏しいまま妊娠したり、貧困などで子育ての先行きに悩んだりする女性がいます。その結果、新生児の遺棄や虐待を招く場合もあり、厚生労働省によると2003年から約12年間で、虐待で亡くなった0歳児は283人=表。人工妊娠中絶が全国で年間約17万6千件(15年度)という報告もあります。全国の児童相談所が対応した児童虐待相談件数も15年度に約10万3千件で過去最多となっています」

 -今、相談先はありますか?

 「兵庫県と神戸市が電話とメールの相談『思いがけない妊娠SOS』を行い、16年度は延べ345件の相談がありました。慈恵病院の妊娠相談には昨年度、全国から過去最多の6565件が寄せられました。性暴力などに苦しみ、世間に知られたくないと思う女性もいます。妊娠中、一度も病院を受診しないまま自宅で産気づき、『人に知られるぐらいなら死ぬ』と訴えた女性もいたそうです。支援は待ったなしです」

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