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神戸市選管が作ったコミュニケーションボード=同市役所
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神戸市選管が作ったコミュニケーションボード=同市役所

 昨年4月の障害者差別解消法施行後初となる兵庫県知事選で、耳の不自由な人らが投票の方法などについて質問する際に使うA4判シートを、神戸市選挙管理委員会が県内で初めて市内の全投票所に導入する。手の不自由な人らが候補者名を書きやすいよう、記載台に滑り止めシートを取り入れる選管も増加。ただ、障害のある人にとって投票の際の壁は数多く、支援者は一層の対応拡大を訴える。(山路 進)

 同法は、障害者から配慮を求められた際、過重な負担とならない範囲で合理的に対応することを行政に義務付ける。国は段差にスロープを設けたり、筆談や点字での意思疎通に配慮したりといった例を示す。

 神戸市選管は知事選で期日前27カ所、当日355カ所の各投票所にA4判シート「コミュニケーションボード」を用意。有権者に届く投票整理券を忘れた▽けがなどで鉛筆を持てない▽投票用紙を書き間違えた-など、過去の選挙で問い合わせが多かった九つの場面を取り上げ、イラストとふりがな付きの文章で解説している。

 筆談にも対応してきたが、やりとりに時間がかかる場合も。担当者は「指さしでも応対でき、これを使って認知症や知的障害のある人もスムーズに投票できるようにしたい」と話す。

 一方、アルミ製のため滑りやすい投票所の記載台に対しては、特殊な樹脂製の滑り止めシートを使う選管が増えている。昨年7月の参院選で神戸、伊丹、三木、丹波市が初めて採用。知事選からは姫路、宝塚、三田、洲本市も使う。

 障害者の自立支援に取り組む社会福祉法人「えんぴつの家」(神戸市中央区)の松村敏明理事長(77)は、こうした対応を歓迎した上で「投票時の障壁はさまざま」と強調。2013年の公選法改正で、文字の書けない有権者の代筆や立ち会いが選管の職員らに限られたことに触れ、「意思表示ができる有権者なら、家族や介助者の代筆なども認めるべきだ」と指摘した。

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