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特殊詐欺の被害に遭いかけた体験を語る女性=兵庫県警本部
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特殊詐欺の被害に遭いかけた体験を語る女性=兵庫県警本部

 特殊詐欺被害を防止するための官民連携会議が兵庫県警本部であり、オレオレ詐欺の被害に遭いそうになった女性が体験談を語った。女性は金融機関の職員の機転で被害を免れたが、「まさか自分の身に降りかかるとは思っていなかった」などと話した。

 県警によると、7月25日までの特殊詐欺被害件数は昨年1年間の425件を超え、437件(被害額約9億8500万円、速報値)に上る。一方で、6月末時点で550件、約6億9千万円の被害が金融機関の窓口での声掛けなどで未然に防ぐことができたという。

 会議で、加古川市在住の女性(68)が、参加した金融機関やコンビニなど約70団体の担当者に体験談を語った。

 自宅に不審な電話があったのは今年3月。「もしもし俺やけど」。男は名乗らないまま「風邪をひいてのどが痛く、熱でふらふらする」と話を進めた。次第に息子と信じ込んでしまった。「嫁とけんかして、ポケットに携帯電話入れたまま洗濯された。新しい番号を伝えるから登録し直して」と言われるまま登録。病院に行くように伝え、その日は電話を終えた。

 翌日、体調が気になり新しい番号に電話をかけたところ、「ヤミ金でお金を借りたが、利子が高くて返せず、嫁にも言えない」と泣きながら言い出したという。息子を助けたいとの一心で近くの信用金庫に出向いた。現金自動預払機(ATM)の操作が分からず、近くの職員に声を掛けた。

 不審に思った職員が何度も確認したが、女性は焦る気持ちから100万円を振り込んでしまった。

 しかし、職員とのやり取りに時間がかかったことが幸いした。相手口座への振り込みは翌営業日に。心配した職員が女性宅を訪問し、事情を聞いた夫が息子に連絡。息子は身に覚えがなく、返金手続きを行った。

 女性は「しばらく電話の呼び出し音が怖かった。今は家族と合言葉を決めるなどして注意している」と話した。(石川 翠)

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