社会社会shakai

  • 印刷
動画一覧へ
全国高校野球選手権兵庫大会準々決勝の市西宮戦で「アゲアゲホイホイ」の応援で盛り上がる報徳の野球部員ら=7月25日、神戸市須磨区
拡大
全国高校野球選手権兵庫大会準々決勝の市西宮戦で「アゲアゲホイホイ」の応援で盛り上がる報徳の野球部員ら=7月25日、神戸市須磨区

 連日、高校球児の熱戦が続く甲子園。ある応援スタイルに注目が集まる。いまや高校野球の定番になりつつある「アゲアゲホイホイ」。近年、急速に広がりを見せ、今大会でも多くの高校の応援団が使うとみられる。実はこれ、地元・兵庫は西宮の発祥だ。

 始まりは2014年ごろ。今春の選抜大会でベスト4に進んだ強豪・報徳学園(西宮市)の野球部員が、クラブのDJが使っているのをヒントに取り入れたという。故に報徳ではこの応援を「クラブ」と呼ぶ。

 アップテンポでノリのいい「サンバ・デ・ジャネイロ」を歌いながら、「アゲアゲホイホイ!」「もっともっと~!」と合いの手を入れる。緑のメガホンを上下させながらジャンプするこの応援が始まると、一般の観客も「何だ!?」と注目する。同校3年で、副主将を務めた茂野颯一郎さん(18)は「雰囲気が一気に変わる、報徳の必殺技です」と自信を見せる。

 全国に広まったきっかけは、同じく強豪の明石商業(明石市)。報徳は15年夏の兵庫大会で明石商に敗れた。「この応援、使ってよ」。報徳の応援団がメガホンを渡し、伝えたのがアゲアゲホイホイだった。

 その夏、明石商は兵庫大会で決勝へ。翌16年春の選抜大会では、初出場ながらベスト8まで進んだ。快進撃を支えた“縁起の良い”応援は全国に広まった。

 兵庫大会では今夏、得点圏にランナーが出ると、1塁側も3塁側も「アゲアゲホイホイ!」「もっともっと~!」。観客席はお祭りのような喧噪に包まれた。

 明石商野球部のコーチは「ほかの応援と違ってアップテンポで、一体感が生まれる」。兵庫大会5回戦で報徳に敗れた三田松聖(三田市)3年の山内優希さん(18)も「とにかく盛り上がる。チャンステーマはこれです」と太鼓判を押す。

 ついゴキブリの駆除商品を思い浮かべてしまうが、商品から転じて、特定の何かを引き寄せるものを「○○ホイホイ」と言うこともあると聞けば、納得。

 はやりすたりは世の常だが、高校野球ファンを魅了してやまない兵庫発の「アゲアゲホイホイ」。今夏も熱い甲子園アルプススタンドでの応援、要チェックです。(上田勇紀)

        ◇     ◇

 この記事は、神戸新聞創刊120年連載「新五国風土記」によるものです。これまでの記事はこちらでお読みいただけます。

社会の最新
もっと見る

天気(10月22日)

  • 19℃
  • 17℃
  • 90%

  • 19℃
  • 16℃
  • 90%

  • 17℃
  • 16℃
  • 90%

  • 19℃
  • 17℃
  • 90%

お知らせ